奇しくも日本とイギリスが同時期に“ロイヤルファミリーの結婚相手”が起こした騒動で揺れている。
王室からの完全離脱を決めたヘンリー王子と妻・メーガン妃が、米CBSテレビでロイヤルファミリーを揺るがす爆弾告白を行なった。最もインパクトが大きかったのは、王室内で人種差別的発言があったと明かしたことだ。
メーガン妃は、アフリカ系アメリカ人を母に持つ。彼女は妊娠中、王室メンバーとの間で「生まれてくる赤ちゃんの肌の色は濃いだろうか」というやりとりがあったと告白した。しかし、誰の発言だったかは「王室にダメージが大きいから口外しない」と明言を避けた。
その他にも、生まれてきた長男アーチーには「王子」の称号が与えられず、王室での孤立から「自殺の考えが浮かぶようになった」とも打ち明けた。
このインタビュー以降、米国ではテニスプレーヤーのセリーナ・ウィリアムズやヒラリー・クリントン米元国務長官がメーガン妃を支持。一方で英国では公務を離れて奔放な行動を繰り返す夫妻に反発も起きた。イギリスの世論調査では英王室への支持率が大きく低下している。
英王室は「ハリーとメーガンにとって過去数年間がどれほど困難だったかを知り、家族全員が悲しんでいる。提起された問題、特に人種の問題が懸念される」「いくつかの記憶は異なるかもしれないが、問題は非常に重く受け止められ、家族でプライベートに対処される」とエリザベス女王の声明を発表した。
この騒動について、ある宮内庁関係者は「他人事ではない」と語る。
「人種差別の真相は定かではないが、メーガン妃の発言は英王室を大きく傷つけた。同様のことは日本の皇室でも起こり得ます。小室圭さんの母・佳代さんの借金トラブルが報じられてから、宮内庁には連日批判の電話が寄せられている。その多くは『結婚すれば皇室の権威は大きく失墜する』『国民が望まない結婚に税金から一時金1億4000万円が払われるのは許しがたい』というものです。
昨年末には西村泰彦・宮内庁長官が小室さんサイドに説明責任を果たすよう求めており、コロナ禍が落ち着けば記者会見が行なわれるでしょう。その際の発言次第では皇室がさらなる批判に晒される可能性は否定できません」