スポーツ

大相撲「溜席の妖精」に関係者騒然 向正面の良座席をどう手に入れたのか

「溜席の妖精」は3月場所にも来て話題に

「溜席の妖精」は3月場所にも来て話題に

 1月の大相撲初場所では、NHK中継で向正面の東花道(テレビ画面では左上隅)に映り込む、背筋をピンと伸ばしたマスク美人がインターネット上で話題になった。毎日、同じ位置に座っていたことで、「溜席の妖精」なる呼び名がついた。そのマスク美人が、3月の春場所にも姿を見せ、注目を集めている。今場所は位置が少し変わって、向正面のほぼ中央の西花道寄り(テレビ画面では中央右上)に座っている。

「先場所、あまりにもネットで盛り上がったためか、土俵外の話題を好まないNHKの中継カメラマンには“できるだけ映さないように”という指示が出たらしいといった話も聞こえてきました。そのせいか、場所後半は中継への登場頻度がかなり減り、勝ち力士が花道を引き揚げていく時に映り込むくらいになっていた」(担当記者)

 今場所は画面の中央付近に座っているので、力士の仕切りの間から取組中、勝ち名乗りを受けるところまで、どうやっても映ることになる。それがまた、関係者の間でも話題になっていという。

「あのあたりの溜席は、テレビに常に映ることから、芸能人やタレントに人気の席です。向正面だと行司の背中側から土俵を見ることになるので、観戦するうえでは正面の席に少し劣る。天覧相撲の際に天皇陛下が座るロイヤルボックスは正面の2階席にあるわけですから」(前出・担当記者)

 大相撲のチケットは、“このあたりの席がいい”と思っても、簡単に手に入るものではない。複雑極まりない販売ルールがあるのだ。コロナ禍のなかでの開催となった3月場所では、先行抽選やコンビニ販売はなく、相撲協会の公式販売サイト「チケット大相撲」を中心に、溜席や4人枡席(2人使用)、椅子席の一般販売が行われた。

 ただ、こうした一般販売に出されるのはチケットの一部だ。コロナ前に通常開催されていた際は、協会がネットや電話、窓口を通じて直接売りに出すチケットは全体のおよそ3割といわれていた。「残りの7割は『相撲茶屋』に委託されて販売されており、東京開催場所での升席の1~8列目(マス席A)などは、ほとんどが茶屋を通じて売られていく」(協会関係者)のである。
 

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン