コロナ禍で自宅時間が増え、家族のコミュニケーションが変化したという人も多いだろう。家で遊んでいる子供たちを見て、“ちゃんと勉強しているのかなあ”と不安になり、ついつい強い言葉をかけてしまうという親もいるのではないだろうか。
そういった言葉は時に逆効果となり、子供のやる気を失わせてしまうことも多い。では、どういった“声かけ”をすれば、やる気を出させることができるのだろうか。“うちの子専門家”の大場美鈴さんの著書『楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』(あさ出版)を参考に、間違った声かけ例と、それをどう変換すればいいのかを紹介する。
やる気を引き出す声かけ
【自分で開始時間を決めさせるのが◎】
Before「勉強(宿題)しなさい!」
↓
After「勉強(宿題)、何時からやる予定?」
ダラダラしている子供を見ると、反射的に言ってしまうのがこのせりふ。「いまからやろうと思ってた!」などと言い返されることも多いのでは?
「命令口調には反発したくなるものですし、やる気をそぎます。こういう場合、勉強することを前提にして開始時間を聞くのがおすすめ」(大場さん・以下同)
約束通りに始めたら「時間通りだね」などとほめて、やる気を引き出そう。
【「急がば回れ」の精神で、まずは安心させよう】
Before「早くしなさい」
↓
After「ゆっくりでいいよ」「大丈夫だよ」「待ってるよ」
親が急いでいたり、焦っていると、子供の行動がより遅く感じられ、急かしてしまいがち。しかし、急かすと子供にプレッシャーがかかり、焦って行動が余計に遅くなったり、忘れ物をしたりと逆効果に。
「急いでほしいときこそ、子供をほっと安心させる声かけを。余裕がないときこそ、急がば回れの精神を持ちましょう」