反日世論を政治利用する韓国で、「鬼滅の刃」がやり玉にあがっている。主人公・竈門炭治郎の耳飾りが「旧日本軍が使用した旭日旗のデザインだ」と難癖をつけられて韓国版アニメではデザイン変更され、さらには世界配信される原作まで変更せよと要求されている。さすがに韓国の鬼滅ファンからも、「そんな文句を言うなら見なければいい」という声も聞かれるが、「反日無罪」の今の世相では、真っ当な意見はかき消される。
念のため説明すると、炭治郎の耳飾りは原作では「花札のような飾り」と説明されている。俗に「ぼうず」と呼ばれる「芒(すすき)に月」の札と似ており、月を太陽に置き換えたようなデザインである。この耳飾りは炭治郎が使う「日の呼吸」の使い手が受け継いできたもので、作中では「始まりの呼吸の剣士」とされる継国縁壱が母親に作ってもらったものとされている。母親は言葉を発しない縁壱は耳が聞こえないと思い込み、「太陽の神様に私の聞こえない耳を温かく照らしてくださいと祈り」耳飾りを作ってくれたため、花札と違って月が太陽になっている。おそらく太陽であることを示すために「日足(ひあし)」と呼ばれる放射状の太陽光線を書き加えたために、「旭日旗だ」と叩かれてしまったのである。
ちなみに、韓国の反日勢力が「花札」としたくない理由も想像できる。韓国では日本統治時代に伝わった花札が今も庶民の娯楽として定着しており、愛好家は多い。しかし、反日の人たちは日本文化が韓国人に浸透していることを認めたくないため、しばしばそれらを「韓国発祥」だと偽る。空手や剣道など、日本から伝わったものを韓国発祥だと言い張るのと同じである。花札についてそうした説が広く流布されているわけではないが、鬼滅をきっかけに、「あれは日本発祥の遊び」と広く知れ渡ることは避けたいのだろう。
『週刊ポスト』(3月19日発売号)では、そんな韓国で次々と発明される「反日エンタメグッズ」を特集している。「伊藤博文暗殺ブロック」とか「慰安婦救出ネットゲーム」など、目を覆いたくなるシロモノのオンパレードだが、そのひとつが「独島守備隊」というボードゲームである。韓国が不法占拠を続ける島根県竹島を舞台に、プレイヤーが戦略を駆使しながら4種類の「トークン」を集めていくストーリーだ。ゲームを実際に体験した漢陽女子大学助教授の平井敏晴氏は「ゲームとしては楽しめる」と分析する。
「子供向けではあるが、家族で楽しめる内容になっています。プレイヤーが増えるほどトークンは集めにくくなり、戦略的思考力と判断力を必要とします。独島義勇守備隊の設立者である洪淳七が『独島を脅かす外国から島を守った守備隊の隊長』として登場したり、かつて現地に多数生息していたアシカは『外国の絶えない殺戮により絶滅してしまった』と紹介されたりします。そうした逸話が次々と紹介されるので、子供は島を脅かす『外国』に興味を持つでしょう。すると、親が子供に『独島を脅かしているのは日本のことよ』と教える機会ができ、日常のなかで〝独島愛〟が育まれるわけです」