コロナ禍では、家族が自宅で時間をともにする機会が増加。絆が深まったという声もあるが、一方でストレスを抱えているという人も多い。それは、大人だけでなく子供も同じこと。自由に遊んだり、友達と会ったりしにくい生活から、早く抜け出したいと思っているだろう。
そんななか、親から強い言葉で注意をされると、子供たちは精神的な傷を負ってしまいかねない。特殊な状況だからこそ、親は注意をして子供に“声かけ”をしなくてはならないのだ。
では、どういった“声かけ”をすれば、子供を傷つけずに注意できるのだろうか。“うちの子専門家”の大場美鈴さんの著書『楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』(あさ出版)を参考に、間違った声かけ例と、それをどう変換すればいいのかを紹介する。
注意するときの声かけ
【反省させるより考えさせる】
Before「だから言ったでしょ!」
↓
After「こういうときどうすればよかったっけ?」「まー、しょうがない」
何度注意しても同じような失敗を繰り返す子供に対しては、「だから言ったでしょ!」と突き放すのではなく、「こういうときはどうする?」と、考えるきっかけを与えた方が子供の成長を促すという。
「どうしてもできない、直らないときは“まー、しょうがない”と諦めるくらいの寛容さで見守るのがちょうどいいんです」(大場さん・以下同)
【感情を吐き出すのでなく、どうすべきかを教える】
Before「うるさい!」
↓
After「声をこれくらいにしてくれる?」
子供が騒がしいと、人に迷惑をかけてしまうことも。つい「うるさい!」と一喝してしまいがちですが、それは親の不満を感情的に吐き出しただけであって、解決策にはなっていない。
「要するに、声を小さくしてほしいわけですから、そう伝えましょう。さらにどれくらいの声の大きさか、親がお手本を見せ、できたら“そうそう”とほめてあげましょう」