ゴールデンタイムの定番といえばクイズ番組。そのスタイルは変遷しながらも、いつの時代も視聴者を楽しませ続けてきた。そして、クイズ番組でのその知識や頭の回転の速さを見せつけて、人気となるタレントも多いが、その元祖と言えるのが、辰巳琢郎(62才)だ。辰巳は、フジテレビ系『たけし・逸見の平成教育委員会』での高い正答率で、一気にブレーク。そんな辰巳に、クイズ番組の思い出を聞いた。
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田宮二郎さん司会の『クイズタイムショック』(テレビ朝日系)や、『連想ゲーム』(NHK)が懐かしいですね。低予算で視聴率を取れるのがクイズ番組。不況のときは、クイズ番組が流行ると聞いています。たしか、『たけし・逸見の平成教育委員会』も、バブル崩壊の頃に始まって人気を博したと思います。
個人的には、1988年から念願の『連想ゲーム』のレギュラーに抜擢され、その後『平成教育委員会』に出て注目されるようになり、仕事が増えました。偏差値俳優と呼ばれ、初めてCMに出演できたのもその頃。クイズ番組サマサマですね。
その後、あらゆるクイズ番組からお呼びがかかりましたが、悔しかったのは『クイズ$ミリオネア』。750万円までいったんですよ! 最後の1000万円の問題まで。一般の解答者なら、わからなかったら降りるんでしょうが、降りられませんからね、われわれの場合は(笑い)。
問題はいまでも覚えています。「歴代アメリカ大統領のファーストネームでいちばん多い名前は何?」「【1】ジョン、【2】ジョージ、 【3】ジェームズ、【4】リチャード」の4択で、「ジェームズ」が正解だったかな。いまも悔しいです。そこに、みのもんたさんの“みの溜め”があって。みのさんは、本当に楽しそうでした。司会者がいちばん楽しい番組だったんじゃないでしょうか。
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