スポーツ

6場所連続休場の一人横綱・白鵬 危機感が伝わってこないのはなぜか

同じく休場が相次いだ鶴竜は引退を表明したが…(写真/共同通信社)

同じく休場が相次いだ鶴竜は引退を表明したが…(写真/共同通信社)

 ついに白鵬が“一人横綱”となった。重責を一身に背負うことになったが、すでに右膝を手術して5月場所の休場を決めている。6場所連続休場となっても平気でいられるのは“2人の前例”があるからなのか──。

 3月場所11日目、中途半端なタイミングで横綱・鶴竜が引退発表した。

「場所後に横綱審議委員会が最も重い『引退勧告』を出すとの情報が駆け巡った。過去にそこまでいったのは朝青龍の暴行事件だけ(勧告が出る前に引退表明)。勧告が出たのを受けて辞めるのは引退後にマイナスになると説得され、引退へ傾いたのではないか」(担当記者)

 ただ、昨年の11月場所後、鶴竜と一緒に横審から「注意」勧告を受けた白鵬からは、危機感が伝わってこない。

 春場所は2連勝のあとの3日目から、右膝のケガを理由に途中休場すると、すぐに手術を受けた。「NHKに主治医が登場し、“リハビリなどに最低2か月は必要”とコメント。復帰は7月場所になることが既定路線となった」(担当記者)のである。

 これまでは2人セットで“休みすぎ”を批判されてきたが、これからは白鵬だけが責めを負うことになる。それなのになぜ、早々に「来場所も休む」と言えてしまうのか。

貴は7場所、稀勢は8場所

 ある若手親方は、「そもそも白鵬は鶴竜と同じに扱われるのが不満だった」と話す。

「白鵬の1月場所休場は、新型コロナ感染が理由でした。他の力士もコロナ関連での休場では番付が下がらないから、それと同様に“連続休場にカウントするのはおかしい”といった考えになるのではないか。3日目から休場した3月場所では、初日、2日目を連勝。“土俵に立てば一番強いのだから、辞める必要はない”という自信もあるのだろう」(若手親方)

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン