ニューヨーク・ヤンキースのキャップに黄色のパーカー、クリスチャン・ディオールのバッグを斜めにかけて、都内の住宅街を歩くのはKing & Prince(以下キンプリ)の岩橋玄樹(24才)。これは昨年の12月中旬の様子だ。ややうつむき加減ながら、岩橋の足取りは軽く、療養生活は順調のように思えた。しかし──ファンにとっては「悪い予感が的中した」という気持ちだったかもしれない。2018年11月からパニック障害の療養のため活動を休止していた岩橋が、3月末を持ってキンプリからの脱退、ジャニーズ事務所を退所することを発表した。
「岩橋くんに関する情報がほとんど更新されなかったので、ファンの間でも“復帰はもうすぐか”という前向きな声と“やはり病状が重く復帰は厳しいのか”という心配の声とで割れていました。今回の決断は残念ですが、岩橋くん本人の選択なので、私たちは尊重するしかありません」(キンプリファンの一人)
ジャニーズ事務所によれば、岩橋はパニック障害が完治しておらず、克服する難しさを実感。いつ復帰できるかを約束できないため、ファンやメンバーをいつまでも待たせることができないと考え、今回の決断に至ったという。
約2年5か月もの間、療養していた岩橋。やはりファンが心配するのは彼の病状だろう。冒頭の姿は昨年末のものだが、自ら高級車を運転して移動し、スマホを見ながらウォーキングするなど、徐々に回復しているようにも見えた。
キンプリが表紙を務めた女性ファッション誌『ViVi』(講談社・2021年4月号)で、メンバーの高橋海人(21才)は、最近の岩橋について、〈優しい笑顔は同じだけれど、以前よりもルックスが男らしくなったと思う〉とその変化を語っていた。
この時の岩橋はマスクで口元は見えないものの、目元は確かに凛々しく、男らしく見えた。
岩橋は退所について、こうコメントを発表している。
〈僕は2018 年から、小さいころから患っていたパニック障害を治療するために、入院をして、自分なりに頑張ってなんとか回復させて、また皆さんの前にたてるよう、またメンバーと一緒の時間を過ごせるよう、これまで病気と向き合ってきました。でも、現在も僕の病気は完全には治っていません。僕の症状には波があり、ひどく症状が出てしまう時と、おさまっている時があります。そんな自分の状態をうまく説明できなくて、なかなか周囲の方に理解してもらえない時もありました。そして、休養をしてから2年以上が経過してしまい、いつもそばで見守ってくれたメンバーや、ずっと応援してくれているファンの皆さんに対して、はっきりとした報告もできないまま、この先もこれ以上待たせてしまう事が、本当につらく感じてしまいました。そのような気持ちを抱えて過ごす中で、色々な葛藤がありましたが、とても勝手かもしれませんが、自分のなかでの一つのけじめとして、2021年3月31日をもちましてKing&Princeからの脱退と、ジャニーズ事務所を退所させていただく事になりました〉