ライフ

節税メリット大きいiDeCo 商品選びでは「運用管理費」に要注意

iDeCoを利用する上での注意点は?

iDeCoを利用する上での注意点は?

 自分の老後資産は、自分で蓄えるしかないこの時代。老後資産を増やすための有力な選択肢となるのが、「個人年金保険」「iDeCo(以下イデコ)」「つみたてNISA」といった私的年金(じぶん年金)だ。まずは比較的シンプルな個人年金保険を検討してみて、じぶん年金の基礎を身につけるのがよさそうだ。

節税だけでこんなに!?

 じぶん年金で最も注目されるのがイデコだ。証券会社などに専用口座を開設し、株式や債券を組み合わせた投資信託など、投資先を自ら選んで毎月の掛け金を払っていく。これまでは原則60歳までだった掛け金の拠出期間が、年金法改正により2022年5月以降は65歳まで延長される。

 その特徴としては、「3つの節税メリット」が挙げられる。年金博士こと社会保険労務士の北村庄吾氏はこう話す。

「まず、掛け金が全額、所得控除の対象になり、積み立てている間は毎年所得税と住民税が安くなります。節税額は、掛け金が多いほど大きくなります」

 年収500万円の会社員が50歳から加入して毎月5000円を15年間積み立てると65歳時点での節税額の合計は18万円だが、同期間の掛け金が2万3000円だと節税額は82万8000円にアップする。年数が長くなれば、節税額だけで100万円に達する。

 2つめの節税メリットは、投資で得た運用益に対するものだ。

「投資信託などの金融商品で運用すると通常は利益の20%の税金がかかりますが、イデコで得た運用益は非課税になります。

 3つめのメリットは受け取り時のものです。60歳以降に一括で受け取ると退職金と同じ『退職所得控除』が受けられ、年金として受け取る場合は『公的年金等控除』を受けられます。積み立てた年数などにもよりますが、一括で受け取れば多くの場合、税金がかからないでしょう」(北村氏)

関連キーワード

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン