「大学のときに寮に入ってて、いろんなやつと暮らし始めて。料理とかは『そういうのは男の仕事じゃないっしょ』みたいな人がいて。(そんな価値観の人が)本当にいるんだと思って。ぼくの父とかは、家でいろんなことを手伝ったり、料理もしたりするから。全然そういうイメージがなくて」
戸惑いの表情を浮かべながらこう語るのは、山口百恵さん(62才)と三浦友和(69才)の次男で俳優の三浦貴大(35才)だ。
これは、彼が主演する3月下旬配信のドラマ『彼女のウラ世界』(フジテレビTWO ドラマ・アニメ、ひかりTVの共同制作)の出演者インタビューに答えたときのもの。「同性の裏側を見て驚いたことは?」という質問を受けての回答だった。彼は幼い頃から父親が家事を当然のようにする姿を見て育ったため、同級生の「料理は女性がするもの」という価値観に驚いたというのだ。
百恵さんと友和が結婚したのは1980年。貴大と長男で歌手の祐太朗(36才)の育児に忙しかった当時は、「子育ても家事も女性の仕事」という考えが根強かった。しかし、三浦家では様子が違った。
「友和さんはおむつ替えから入浴、離乳食作りまで、当たり前のように取り組んでいました。その本気度は、育児書を手に取り、息子がよく食べる離乳食レシピを研究していたほどです」(芸能関係者)
子供たちが大きくなってからも、家庭のことを妻に任せきりにすることはなかった。
「学校行事に参加したり、休日には子供たちを連れて公園に出かけたりしていましたが、“家族サービス”という言葉には違和感があると話していました。家族はサービスする相手ではなく、一緒に楽しむ相手。休日にピクニックやキャンプに行くのは義務でやっているのではなく、妻や子供が望んでいることをしたいという自然な気持ちからだったそうです」(前出・芸能関係者)