4月から主演ドラマ『生きるとか死ぬとか父親とか』(テレビ東京)と『きれいのくに』(NHK総合)が同時並行でスタートする女優・吉田羊。共演者や現場スタッフからも信頼されているという人柄が、彼女の強みのようだ。
4月10日からスタートする『生きるとか死ぬとか父親とか』は、音楽プロデューサー、作詞家、ラジオパーソナリティー、コラムニストと多彩な才能を発揮するジェーン・スーが、自身の家族について綴ったリアルストーリーを原作としたドラマ。吉田はジェーン・スーをモデルとした主人公・蒲原トキコ役を演じる。
一方、4月12日から放送開始の『きれいのくに』は不可思議でダークなファンタジーを描いたジュブナイルSFで、吉田は主人公の美容師・恵理役で登場。共演で女優の加藤ローサが約10年ぶりに地上波ドラマに出演するほか、劇伴を気鋭の作曲家・蓮沼執太が手がけるなど、多方面で話題を呼んでいる注目作だ。
2000年代後半ごろからテレビドラマや映画で活躍し始めた吉田羊。お茶の間に広く知られるようになった役柄の一つに、2014年に放送されたドラマ『HERO』(フジテレビ系)での検事・馬場礼子役がある。翌2015年に公開された映画『映画 ビリギャル』では、日本アカデミー賞の優秀助演女優賞も受賞した。
昨年は木村佳乃が主演を務めるドラマ『恋する母たち』(TBS系)で、仲里依紗とともに主要登場人物の一人を熱演。子を持つ母親が恋に落ちるというリアルなストーリーが話題を呼び、ネット上では予想外の展開に驚きの声を上げる視聴者も相次いだ。
『恋する母たち』のドラマ関係者であるAさんは、吉田羊について「共演者やスタッフたちからの信頼が厚く、撮影現場では『吉田羊さんは現場の“癒しスポット”』と言う人もいました」と、その人柄を語る。
「ドラマでは気が強い役どころを演じる事が多いイメージですが、本人はとても謙虚で控え目。インタビューなどでも、他の共演者より一歩引いて俯瞰した目で受け答えをしています。
『恋母』では個性豊かなキャラが立っていたこともあり、吉田さんはバランサー的な存在でした。他の共演者にも話を振りつつ、現場をうまくまとめてくれていた印象があります。インタビューなどでも役柄を掘り下げて、キャラクターをつかみ、真摯に役に向き合っていることが伝わってくる丁寧な受け答えでした」(Aさん)