《知り合ってから30年以上が経ち、色んな事があり、それでもこうしてお互いに仕事ができるというのは、幸せな事だなと思います。彼が人生において一番望んでいるのは、「笑う事」「人が優しい気持ちになる事」です。そんな映画になるよう、頑張ります》
そんなメッセージとともに、3月2日、女優の大竹しのぶ(63才)は自身のインスタグラムに、明石家さんま(65才)とのツーショット写真を投稿した。満面の笑みの2人の間には、さんまが初の企画、プロデュースを務めるアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』(6月11日公開予定)の台本が握られている。
しのぶは、この映画で主人公の肉子ちゃんの声を演じる。日本一有名な「元夫婦」の仲睦まじい姿に、しのぶのインスタグラムのコメント欄では、「素敵すぎて涙が出る」「永遠の憧れ」と数多くのコメントが寄せられた。
女性セブンは1528人を対象に「憧れの『元夫婦』は?」というアンケートを実施。そのランキングで「さんま&しのぶ」は、ぶっちぎりの得票数で1位を獲得している。
「私の周囲で離婚した人たちからは憎しみのこもった悪口しか聞かないけど、さんまさんとしのぶさんはテレビでもお互いを悪く言わない」(46才・パート)と、さんまとしのぶの仲のよさに驚く声が集まった。
時代が令和になり、「結婚したら女性は家庭を守り、男性は生活費を稼ぐ」という昭和の家庭像はとっくに崩壊し、近年は夫婦の形が多様化し続けている。
今年3月には、ファッションモデルの牧野紗弥(37才)が夫と離婚し、「事実婚」の関係となったことが情報番組で特集され話題になった。結婚して12年、3人の子供を持つ牧野が「事実婚」を選んだ理由は、家庭内の性差をなくして夫と対等になるためには、「夫婦別姓」が必要だと考えたからだという。
俳優の窪塚洋介(41才)は、2012年に一般人女性と離婚。2015年にダンサーである現在の妻と再婚したが、前妻と2人の子供を交え、「家族5人」で食事を楽しむ様子をたびたびインスタグラムに公開している。婚姻関係だけが夫婦の形ではない。さんまとしのぶが離婚したのは30年も前だが、昨今の風潮の先駆けだろう。
離婚後、子供の親権はしのぶが持つことになったが、さんまは血縁関係のない長男・二千翔さん(36才)と、長女でタレントのIMALU(31才)と定期的に顔を合わせ、父親としての役割を果たしてきた。離婚した夫婦とは思えない仲のよさに、世間では幾度となく復縁説がささやかれてきたが、しのぶは、さんまとの関係を「友達以上、家族未満」ときっぱり断言している。現代の夫婦の「理想形」といわれるさんまとしのぶのヒストリーを、まずは振り返っておこう。