身長177cm、細身の体型は、デビューした26年前から全く変わらない。3月下旬、都内で仕事を終えたお笑い芸人のふかわりょう(46才)だ。メガネの奥の目をキョロキョロとさせながら、車に乗り込み帰っていった。
この春には転機を迎えた。2012年から9年間もMCを務めてきていた『5時に夢中!』(TOKYO MX)を卒業し、同局のバラエティー番組『オトナの夜のワイドショー! バラいろダンディ』のMCに4月5日から異動したのである。
ただ、ある芸能記者は「ふかわさんは、昨年秋にエッセイ集を出版されて、その中身が結構評判が良いのです」と話す。タイトルは『世の中と足並みがそろわない』(新潮社)。独身のままで誰にも触れられなくなった結婚の話題、“ポスト出川哲朗”と呼ばれていた若手時代から芸風や路線を変えた30才のころ、そして世間の一般的な価値観と微妙にズレている自分について綴っている。
そんなふかわは、実は有吉弘行(46才)と同い年の同期。前出の芸能記者は「厳密に言えば有吉さんは、オール阪神巨人の巨人さんに弟子入りしていて芸歴はふかわさんより長いとも言えますが、あまり気にしていないようです。40代半ばの世代には、ふかわさんと同じワタナベエンターテインメント所属のビビる大木さん(46才)、有吉さんと同じ太田プロダクションの劇団ひとりさん(44才)らがいて、芸歴も近くて仲のいい間柄なのです」と解説する。
20代のころの『笑っていいとも!』(フジテレビ系)では、隔週で準レギュラーを担当し合い、『内村プロデュース』(テレビ朝日系)でも共演していた有吉には、「すっかり差をつけられてしまった。私的には、有吉と同期って人生最大の罰ゲームだよ」とぼやく。
有吉からは「ナベプロの飛車角といえば、大木とふかわだぞ」と茶化されたり、「ただの危ないタレントになっている」や「(『5時に夢中!』の)夕方以外は、ずーっと家にいるんだろ」とイジられ続けている。