昨年12月の引退セレモニーで「格闘家転身」を宣言し話題を呼んだ、元「年俸120円おっさんJリーガー」安彦考真が、ついに格闘家デビュー戦を迎える。元K-1王者らのサポートを受け、アスリートからファイターへの肉体改造に励む過酷なトレーニングに密着。リングに立つ自信と覚悟を激白した。
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「Jリーガーの頃に応援してくれていた人の中には、『なんで格闘技なんだ?』って言ってくる人もいました。39歳でJリーガーを目指すと言ったときと同じで、43歳で格闘家を目指すと言ったら、『格闘家をなめるな!』『売名行為! 炎上商法!』って叩かれる。でも、趣味や興味で始められるものでもない。正直、それだけのためにゲロ吐くほどのツラい練習できますか?」
昨季まで“年俸120円Jリーガー”としてY.S.C.C横浜でプレーし、現役引退と同時に格闘家への転身を明かしていた安彦考真(43)はそう言うと、ひょっとしたら(自分には)サッカーより格闘技の方が合っていたかもと、いたずらっぽく笑った。
2020年12月20日、J3最終節のY.S.C.C横浜対藤枝MYFC戦。安彦は、現役最終戦となったその試合後のセレモニーで、格闘家転向と2021年末の「RIZIN」(格闘技イベント)出場を新たな目標にすると口にしていた。そして、ことし2月からは過去にK-1 WORLD MAX日本王者に3度輝いたことのある小比類巻貴之氏(43)に師事し、同氏が運営する道場を中心にトレーニングを実施。4月16日にアマチュアながら格闘技イベント「EXECUTIVE FIGHT ~武士道 無限 2021~」(東京都港区八芳園)でリングに立つという。
「こんなに早く、試合ができるとは思っていなかったですが、小さい目標でもあれば、そこに向かっていけます。楽しみと同時に怖さもありますが、まだ体験していないことを不安に思ってもしょうがない。怖さとか痛みは、体験して初めてわかるものだし、いまは練習するにつれて楽しみの気持ちが増しています」
対戦相手は、会社役員の佐々木司さん(39)。2年ほど、フィットネスでキックボクシングをやってきたそうだが、試合に臨むのは初めてとのこと。2分2ラウンド、キックボクシングルールでの戦いになる。
「勝つ自信? それはもう120%。相手は京大卒の方みたいなので、そんな人を高卒の僕が倒したら面白いじゃないですか。サウスポーと聞いていますが、右ストレートで吹っ飛ばしたい!」