民放からNHKまで数多くのレギュラー番組を持つ芸能界屈指の売れっ子・有吉弘行(46才)が4月2日、フリーアナウンサーの夏目三久(36才)との結婚を発表した。振り返れば、お笑いコンビ「猿岩石」で大ブレイクした後、しばし不遇の時を過ごしたものの、毒舌や辛口コメントで多くの冠番組を持つ売れっ子になった有吉。結婚によって芸風に影響はないのだろうか。
結婚の報は突然届けられた。有吉と夏目はかつて『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)で共演しており、2016年に交際がスポーツ紙で報じられたことがあったが、当時は両者とも関係を否定。しかしそれから5年が経過し、めでたくゴールインとなった。
「有吉は毒舌で鳴らし、しかも入籍日はエイプリルフールの4月1日。どんな態度でマスコミに接するのかと思われましたが、祝福の声に『ありがとうございます。幸せです』とにこやかに対応し、『2人で幸せな家庭を…』『これまで以上に精一杯頑張って参ります』といった謙虚な文書を発表したことで、好感度はこれまでになく高まっています。
これまで有吉は、レギュラー番組こそたっぷりあるものの、CMにはあまり縁がありませんでした。しかし結婚したことで、南海キャンディーズの山里亮太のように、今後はCMの仕事も入ってくるようになる可能性は高いでしょう。夫婦共演を狙っているところもあると思います」(広告代理店関係者)
ただ気になるのは、いよいよ老若男女に愛される存在になることで、持ち味の毒舌が封印されてしまうこと。ブレイク→転落を経て、毒舌を武器に再ブレイクを果たした有吉だが、ここに来て再びシフトチェンジすることになるのか? お笑い番組に詳しいフリーライターはいう。
「毒舌というと『思ったことを好き放題言うだけ』と思われがちですが、そんな簡単なものではありません。これまでも毒舌と言われる芸人やタレントは数多くいて、最近でも鬼越トマホークがブレイク中ですが、本当に好き勝手なことを言って通用するのはせいぜい半年。鬼越トマホークも、事前に打ち合わせで言うことを決めたり、毒舌を吐く先方の事務所にネタを確認してもらったりしていることを明かしています。
有吉でいえば、例えば2012年にスタートした『有吉くんの正直さんぽ』(フジテレビ系)は、開始当初は『芸能界一の毒舌王・有吉くんが、美味しくない物には“マズい”と正直に言う有吉流ぶらり』というキャッチコピーでした。しかし少しずつ改良を重ね、ほのぼのとした今のスタイルになったからこそ、長寿番組になったのです。