近視・老眼にサヨナラできる？　実用化・開発中の高性能メガネ

　目が悪い人にとっては必須のアイテムのメガネ。ファッションアイテムとしても有効だが、性能も日々進化しており、近視や遠視にサヨナラ出来そうなアイテムも生まれつつある。実用化、ないしは開発中の高性能メガネを紹介しよう。

「手元を見る度に老眼鏡を取り出すのが面倒」という方におすすめなのがタッチフォーカスRだ。普段は遠・中の累進メガネだが、つるの飾りをタッチすると一部の視度が変わり手元がくっきりと見えるようになる。

「レンズ用の素材を世界に供給するなかで度数を電気的に変えて老眼を補正する、という構想が10年ほど前からありました」（三井化学株式会社新ヘルスケア事業開発室・村松昭宏氏）

　レンズの中に埋め込まれた電子液晶レンズの視度が電気信号で切り替わる。統計では、多くの人が手元を見るよりも中間距離を見る頻度が高いことから、普段は「遠・中」メガネとして使用し、必要に応じて「近」に切り替える仕様となった。従来の遠近両用メガネに慣れない人や、アクティブシニア層に好評だという。