時代とともに変化していくのが学校というもの。親世代と子供世代では、学校に関する常識もまったく異なるケースも多いのだ。そこで、昭和時代の小・中学校と令和時代の小・中学校を比較しつつ、現代の学び舎の常識を紹介する。
◆登下校の名札なし
連れ去り等の犯罪を防ぐため、名札を外して登下校させる小学校がほとんど。
「名札をつけずに登校して学校に着いてから名札を着用します。うっかりつけたまま下校することのないよう、帰りの会で名札を回収しています」(小学校教諭A)
◆顔がわかる写真は発行物に掲載しない
プライバシーの保護と悪用を防ぐため、はっきり顔がわかる写真の取り扱いは極めて慎重に行う。
「年度初めの保護者会で、学年だよりやホームページに写真を掲載していいかどうか、署名をもらいます。そしてもし発行物に写真を掲載する場合は、“NG”の児童が写っていないかを、担任、学年主任、管理職……と、二重三重にチェックを行っています」(小学校教諭B)
◆あだ名禁止、名前はさん付け
男女問わず、名前はさん付け。いじめ予防のためにも、あだ名や呼び捨ては禁止されている。
「先生があだ名で呼ぶことはなくなりましたが、子供同士ではあだ名で呼び合っているようです。でもそれでいじめがなくなるかは疑問」(小3保護者)
「部活動では呼び捨てにされています。さん付けだとしっくりこないからいいんですが(苦笑)」(中1保護者)