4月2日に発表されるや、早々に米Billboardのチャート入りを果たした韓国人気アイドルグループ「BTS(防弾少年団)」の新曲『Film out』。全詞日本語で、ロックバンド「back number」とのコラボ曲ということもあり、日本でも大きな盛り上がりを見せそうだ。K-POPファンが多い日本をフィーチャーした楽曲は多いが、韓国のTwitterが発表したデータが、改めて日本でのK-POP人気を裏付けているという。ソウル在住のKDDI総合研究所特別研究員・趙章恩さんが解説する。
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4月2日、全世界同時配信されたBTSの新曲『Film out』。配信開始から3日間でダウンロード数約3万3000件を記録し、「オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング(4月7日発表)」でも1位を獲得。世界99の国と地域の「iTunes Top Songs」でも1位(4月6日時点)となり、米Amazonの「Best Sellers in Songs」でも「Top 100 Paid(4月10日時点)」で2位に浮上した。韓国文化放送局(MBC)は朝のニュース番組で、同曲を紹介しながら「BTSはK-POPだけでなく世界の大衆音楽史を新しく書き換えた」と絶賛した。
『Film out』は、日本のロックバンド「back number」とのコラボ曲。メンバーのJUNG KOOKが作曲に参加した。切ない恋を歌った美しいバラードに仕上がっており、全詞日本語にもかかわらず、韓国ARMY(BTSファンの呼称)の評判は上々。back numberに関心を持つARMYも増え、NAVER VIBEをはじめとした主な韓国音楽配信サイトには「back number代表曲プレイリスト」も登場した。
『Film out』の公開後、韓国では歌詞の意味を調べたり、日本語の発音を勉強するARMYも多く見られた。SNSでは、「韓国語と日本語の発声が違うからか、メンバーの声がいつもと違う感じ」、「日本語曲特有の感性と魅力にどっぷりハマった」といった声で溢れた。
また『Film out』は、配信開始に合わせて公開された日本映画『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』の主題歌でもある。2018年に放送されたドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』の主題歌も、BTSの『Don’t Leave Me』だった。『シグナル』は韓国ドラマのリメイクであり、BTSが初めて日本ドラマの主題歌を担当しただけに、韓国人にとっても親しみのある作品だ。このほか、日本で主題歌に採用された日本語の楽曲としては、『Stay Gold』やJUNG KOOKが作詞・作曲に参加した『Your eyes tell』がある。