芸能

高田文夫が見た今田耕司の凄さ 芸歴35年でずっとテレビの最前線

高田文夫氏が感じる今田耕司の魅力は?

高田文夫氏が感じる今田耕司の魅力は?

 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、芸歴35年、55歳独身の今田耕司についてつづる。

 * * *
 ダウンタウンにうまく隠れてはいるが、常に面白くテレビをずっとリードしつづけているのが、若き日は“Wコージ”と言われた今田耕司と東野幸治だ。たけし・タモリ・さんまを“ビッグ3”と呼んだように、今のバラエティをリードする“MC4”は爆笑問題の太田、有吉、そしてWコージだ。

 私もやんちゃな30代の頃はテレビにも出たりしたのだが、その勢いで大阪や名古屋からもよく呼ばれた。行くとスタジオには必ず悪い盛りの20代の“Wコージ”がいて、言うことやることすべて面白かった。その笑いに対する反射神経の良さに舌を巻き、のどにもつまらせた。今田キャリア35年、55歳。ずっとテレビの最前線にいる。吉本的には島田紳助がやっていた、生で長時間取り仕切るTBSの『オールスター感謝祭』やら、テレ東の『なんでも鑑定団』など、吉本のシマをキッチリ守ってみせた。意外と律義なのは、お寺の子というまっとうな血が流れているせいなのか。

 私が本に書く「芸能界三大お寺の子」とは永六輔、植木等、先代三遊亭円楽なのだが「今田を加えて四天王だな」と言ったら、当人「そうそうたるメンバーに私を入れて頂いて恐れ多いです」と真顔で照れた。

 吉本が師弟制度よりも学校で「笑い」を学ばせようとはじめた「NSC」、第1期生が伝説ともなったダウンタウン、今田は第4期生である。高校では特殊な寮生活を送っていたもので(先日テレビで話していたが超爆笑。ほとんどコンプラ的にNG)、ダウンタウンの面白さも知らず、母にきけば「あんた小さい頃、西川のりおばっかり見て笑うてたわ」。ホーホケキョ、あんな破壊的な笑いが好きだった。

 今日ほどコンプライアンスがきびしくない時代のテレビの制作現場を体で知っているから面白い。「ハダシで“マグロの頭サッカー”やらされましたわ。足ィ血だらけ」「ボールのすべての面に画びょうの付いたボールでバレーですよ」

関連記事

トピックス

公選法違反で逮捕された田淵容疑者(左)。右は女性スタッフ
「猫耳のカチューシャはマストで」「ガンガンバズらせようよ」選挙法違反で逮捕の医師らが女性スタッフの前でノリノリで行なっていた“奇行”の数々 「クリニックの前に警察がいる」と慌てふためいて…【半ケツビラ配り】
NEWSポストセブン
「ホワイトハウス表敬訪問」問題で悩まされる大谷翔平(写真/AFLO)
大谷翔平を悩ます、優勝チームの「ホワイトハウス表敬訪問」問題 トランプ氏と対面となれば辞退する同僚が続出か 外交問題に発展する最悪シナリオも
女性セブン
日本一奪還に必要な補強?それともかつての“欲しい欲しい病”の再発?(時事通信フォト)
《FA大型補強に向け札束攻勢》阿部・巨人の“FA欲しい欲しい病”再発を懸念するOBたち「若い芽を摘む」「ビジョンが見えない」
週刊ポスト
2025年にはデビュー40周年を控える磯野貴理子
《1円玉の小銭持ち歩く磯野貴理子》24歳年下元夫と暮らした「愛の巣」に今もこだわる理由、還暦直前に超高級マンションのローンを完済「いまは仕事もマイペースで幸せです」
NEWSポストセブン
ボランティア女性の服装について話した田淵氏(左、右は女性のXより引用)
《“半ケツビラ配り”で話題》「いればいるほど得だからね~」選挙運動員に時給1500円約束 公職選挙法で逮捕された医師らが若い女性スタッフに行なっていた“呆れた指導”
NEWSポストセブン
傷害致死容疑などで逮捕された川村葉音容疑者(20)、八木原亜麻容疑者(20)、(インスタグラムより)
【北海道大学生殺害】交際相手の女子大生を知る人物は「周りの人がいなかったらここまでなってない…」“みんなから尊敬されていた”被害者を悼む声
NEWSポストセブン
医療機関から出てくるNumber_iの平野紫耀と神宮寺勇太
《走り続けた再デビューの1年》Number_i、仕事の間隙を縫って3人揃って医療機関へメンテナンス 徹底した体調管理のもと大忙しの年末へ
女性セブン
チャンネル登録者数が200万人の人気YouTuber【素潜り漁師】マサル
《チャンネル登録者数200万人》YouTuber素潜り漁師マサル、暴行事件受けて知人女性とトラブル「実名と写真を公開」「反社とのつながりを喧伝」
NEWSポストセブン
白鵬(右)の引退試合にも登場した甥のムンフイデレ(時事通信フォト)
元横綱・白鵬の宮城野親方 弟子のいじめ問題での部屋閉鎖が長引き“期待の甥っ子”ら新弟子候補たちは入門できず宙ぶらりん状態
週刊ポスト
大谷(時事通信フォト)のシーズンを支え続けた真美子夫人(AFLO)
《真美子さんのサポートも》大谷翔平の新通訳候補に急浮上した“新たな日本人女性”の存在「子育て経験」「犬」「バスケ」の共通点
NEWSポストセブン
自身のInstagramで離婚を発表した菊川怜
《離婚で好感度ダウンは過去のこと》資産400億円実業家と離婚の菊川怜もバラエティーで脚光浴びるのは確実か ママタレが離婚後も活躍する条件は「経済力と学歴」 
NEWSポストセブン
被告人質問を受けた須藤被告
《タワマンに引越し、ハーレーダビッドソンを購入》須藤早貴被告が“7000万円の役員報酬”で送った浪費生活【紀州のドン・ファン公判】
NEWSポストセブン