芸能

新田恵利が語るおニャン子時代 表札から石ころまで何でも持ち去られた

新田恵利がおニャン子時代を振り返る

新田恵利がおニャン子時代を振り返る

 アイドル史に燦然と輝く存在が、1980年代中期に登場した女性アイドルグループの先がけ「おニャン子クラブ」。その中心メンバーだった新田恵利が、当時の“混乱の日々”を語る。

 * * *
 おニャン子クラブの帯番組『夕やけニャンニャン』がスタートしたのは、1985年4月のことです。埼玉の県立高校に通っていた私は、学校が終了した後1時間半かけて、当時新宿・河田町にあったフジテレビに通っていました。

 ただ、実は始まって1か月くらいで、ナカジ(中島美春)と「私たち(芸能界に)向いてないよね」ってすでに辞めようとしていたんです。でも番組開始直後に、11人いた初期メンバーのうち5人が未成年喫煙を週刊誌に撮られて脱退したこともあり、ここで私たち2人まで抜けるのも何だから、もう少し落ち着いてからにしようと留まりました。結局1年半続けましたが、今考えても、いきなり辞めようとしていたくらい、芸能活動はバイト感覚だったなと思います。一度、ディレクターの方に出演を週3回にしてくれないかと頼んだくらいですから(笑い)。

 おニャン子時代の話では、よく国生さゆりちゃんとの確執について聞かれますが、別に何かがあったわけではなく、クラスの中で合う子と合わない子に分かれていたくらいの感じです。

 とにかく筋が通っていないと嫌な性格なものですから、一度撮影ロケ現場で突然水着を出された時に「聞いていません」と強気にスタッフに説明を求めたりしたこともあります。当時から何をやるにしても流されずに、責任を持って行動したいという意思だけはありましたね。

 また、当時は電話帳にアイドルの住所が載っていた時代で、ファンに簡単に実家を知られました。泥棒が入って部屋の物が盗まれることもあったし、家の外にあるものはいつも何かが盗まれました。父が朝起きて最初にやることは表札を書くことというくらい、表札は毎日なくなっていましたね。兄が家の前の道端で蹴った石ころまでファンが持って帰っていました(笑い)。今となっては考えられない時代ですね。

【プロフィール】
新田恵利(にった・えり)/1985年、おニャン子クラブ会員番号4番としてデビュー。1986年には『冬のオペラグラス』でソロデビューし、オリコン初登場1位を獲得。現在はタレント・女優として活動中。

※週刊ポスト2021年5月7・14日号

関連記事

トピックス

中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
もし石破政権が「衆参W(ダブル)選挙」に打って出たら…(時事通信フォト)
永田町で囁かれる7月の「衆参ダブル選挙」 参院選詳細シミュレーションでは自公惨敗で参院過半数割れの可能性、国民民主大躍進で与野党逆転へ
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラのギャング組織のメンバーら(AFP PHOTO / EL SALVADOR'S PRESIDENCY PRESS OFFICE)
“世界最恐の刑務所”に移送された“後ろ手拘束・丸刈り”の凶悪ギャング「刑務所を制圧しプールやナイトクラブを設営」した荒くれ者たち《エルサルバドル大統領の強権的な治安対策》
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
中居正広氏とフジテレビ社屋(時事通信フォト)
【被害女性Aさん フジ問題で独占告白】「理不尽な思いをしている方がたくさん…」彼女はいま何を思い、何を求めるのか
週刊ポスト
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《食道がん公表のとんねるず・石橋貴明(63)》社長と所属女優として沈黙貫く元妻の鈴木保奈美との距離感、長女との確執乗り越え…「初孫抱いて見せていた笑顔」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
NEWSポストセブン