春ドラマも出揃い、視聴率争いが気になるのが今の時期。初回の世帯視聴率が7.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区・以下同)、第3話は5.7%まで下がり、「視聴率が悪い」ことばかりが取り上げられているが、初回のタイムシフト再生(4月12〜18日)では、全ドラマ中4位を記録したのが、『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系・火曜21時)だ。
松たか子(43才)演じる建設会社の社長に就任した“バツ3”の女性を中心にした、3人の元夫たちとの人間模様が面白いと評判を集めている。
「松さんはこの作品のためにNHKの朝ドラのヒロイン役のオファーを断ったそう。撮影はスムーズに進んでいて、深夜や早朝撮影もほぼない。松さんも『主演なのに、自宅で子供ともいられる』と感謝していたとか。ところが3回目の緊急事態宣言で、撮影に使っていた公園などが閉鎖に。現場に出るスタッフも減らしたことでスケジュールに若干の遅れが出ているので、松さんのご機嫌が心配です」(ドラマ関係者)
『東京ラブストーリー』『Mother』『カルテット』などを手がけた坂元裕二氏が脚本を担当をしているだけあって、視聴者からは「心に刺さる名言が多い」との声が。
「“大豆田とわ子が大切にしていることはひとつ。会いたくない人には会わないこと”というナレーションや、“つきあうっていうのは、決めることじゃなくて気がついたらつきあっているものなんじゃない?”など、思わずうなずいてしまうせりふがてんこ盛りです」(別のドラマ制作スタッフ)
これまでの回では、3人の元夫たちの素顔がクローズアップされてきた。
「ただの友達でもない、もちろん彼氏でもない元夫の前でいきいきするとわ子を描き、恋愛やパートナーというしがらみがなくなってからの方が、豊かな関係性になることって往々にしてあるんだと、毎回実感させられます。
話は面白いものの、おしゃれなインテリアや服装、軽妙な会話劇についていけない人もいて、世帯視聴率が悪いのもよくわかります。でも、世帯視聴率が悪いからといって、見ないのはもったいない。
これからは、とわ子の親友・市川実日子(42才)の過去や恋の行方など、“元夫”以外にも動きがあるようです。ナレーターをしている伊藤沙莉(27才)が出演するのかどうかも見どころです」(テレビ局関係者)
※女性セブン2021年5月20・27日号