芸能

『いのちの停車場』で共演 吉永小百合、松坂桃李、広瀬すずが語る

ああああ

和気藹々とした撮影について語った吉永小百合

 5月21日に全国公開される映画『いのちの停車場』では、日本映画界を代表する吉永小百合、松坂桃李、広瀬すずの3人が共演した。

「まるで家族みたいな雰囲気でした」──吉永小百合がそう語るように、3人は和やかな、温かな雰囲気をまとっていた。だが、劇中でそれぞれが「いのち」に向き合う中で、葛藤を抱えていたという。3人に「いのち」について聞いた。

広瀬:『いのちの停車場』で真っ先に感じたのは現場の温かさです。スタッフやキャストの皆さんがこんなにも吉永さんを大好きで尊敬しているんだと、肌で感じて感動して……。休憩中に子役の男の子と遊んでいると吉永さんも来てくださるのがすごくうれしくて、“こんな経験なかなかできない!”って、かみしめていました。

吉永:彼が無邪気に遊んでいるから「ほらほら、本番が始まるわよ」なんてね(笑い)。おふたりとは初めてでしたが作品を拝見していたのでそんな感覚もなく、顔合わせのホン(台本)読みから、まるで家族みたいな雰囲気でしたね。

松坂:はい、とても居心地のいい現場でした。ただ、ぼく自身はホン読みでワキ汗が止まらなかったです(苦笑)。特に、吉永さん演じる咲和子先生をはじめ、在宅医療を行うぼくたち「まほろば診療所」の面々が集うバーで、モノマネをする場面。吉永さんや診療所の院長を演じる西田敏行さん、錚々たるキャストの皆さんを前にモノマネなんてド緊張してしまいまして。もうね、ずっとそわそわしていました。

吉永:ふふふ。私はモノマネを早期に辞退してしまいました。ズルしました、すみません(笑い)。あのバーはまほろばのみんなの憩いの場でわいわいモノマネしたり、おまんじゅうを食べたり。演じながらも、和気藹々とした時間が素でも楽しかったですね。

松坂:命を扱う重たいシーンの合間の、憩いの場でもありましたね。映画を振り返ると、「命のしまい方」という言葉が心に残っています。在宅医療の難しさもある一方、最終的にどんな選択をしていくのか。自分だったらどうだろうと、身近に感じることができました。劇中の人物それぞれの生き方と「命のしまい方」がある。命について、これが答えですと何かひとつを提示するのではなくて、自分ならどうするのかと見る人の心にそっと問いかける作品です。

関連キーワード

関連記事

トピックス

逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン
マッチングアプリぼったくり。押収されたトランプやメニュー表など。2025年5月15日、東京都渋谷区(時事通信フォト)
《あまりに悪質》障害者向けマッチングアプリを悪用した組織的ぼったくりの手口、女性がターゲットをお店に誘い出し…高齢者を狙い撃ちする風俗業者も
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下の「慰霊の旅」に同行された愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、皇室とご自身の将来との間で板挟み「皇室と距離ができればこうした仕打ちがある」という前例になった眞子さんの結婚 将来の選択肢を“せばめようとする外圧”も 
女性セブン
“じゃないほう”だった男の挑戦はまだまだ続く
「いつか紅白で『白い雲のように』を歌いたい」元猿岩石・森脇和成が語る有吉弘行との「最近の関係性」
NEWSポストセブン
「ピットブル」による咬傷事故が相次いでいる(左・米軍住宅参考画像)
《沖縄で相次ぐピットブル事件》「チェーンを噛みちぎって引きずった痕も…」自治体が狂犬病の予防接種すら把握できない“特殊事情”「米軍関係者の飼い犬だった」 
NEWSポストセブン
白鵬の活動を支えるスポンサー企業は多いと思われたが…
白鵬「世界相撲グランドスラム」構想でトヨタ以外の巨大スポンサー離反の危機か? “白鵬杯”スポンサー筆頭格SANKYOは「会見報道を見て知った。寝耳に水です」
週刊ポスト
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルの飛行機でスヤスヤ》佳子さまの“寝顔動画”が拡散…「エコノミークラス」に乗った切実な事情
NEWSポストセブン
6月13日、航空会社『エア・インディア』の旅客機が墜落し乗客1名を除いた241名が死亡した(時事通信フォト/Xより)
《エア・インディア墜落事故》「ボタンが反応しない」「エアコンが起動しない」…“機内映像”で捉えられていた“異変”【乗客1名除く241名死亡】
NEWSポストセブン
ロスで暴動が広がっている(FreedomNews.TvのYouTubeより)
《大谷翔平の壁画前でデモ隊が暴徒化》 “危険すぎる通院”で危ぶまれる「真美子さんと娘の健康」、父の日を前に夫婦が迎えた「LAでの受難」
NEWSポストセブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン