『古畑任三郎』シリーズ(フジテレビ系)などで知られる俳優の田村正和さんが、亡くなっていたことが『女性セブン』の取材で分かった。享年77。葬儀は4月中旬までに近親者のみで執り行われたという。
田村さんは1943年10月、四人兄弟の三男として京都・嵯峨野で生まれた。父は時代劇の映画スターとして一世を風靡した坂東妻三郎さん(享年51)。田村さんは成城学園高校在学中の1961年に松竹大船と専属契約を結び、同年に映画『永遠の人』で本格デビューを果たした。
1966年にフリーになってからはテレビの時代劇を中心に活躍。1980年代には『うちの子にかぎって…』『パパはニュースキャスター』など、TBSホームドラマ黄金期の数々の名作に出演。カッコいいけど、どこかすっとぼけた2.5枚目役でお茶の間の人気を博した。
当たり役となったのが、1994年にスタートした『古畑任三郎』シリーズだ。毎回、ゲスト俳優が犯人役を演じる難事件を古畑任三郎が鮮やかに解決するドラマは大人気となり、第3シーズンまでのレギュラー版に加え、SMAPが本人役で登場するなどのスペシャル版が制作された。
田村さんは2018年2月のドラマ『眠狂四郎 The Final』(フジテレビ系)を最後に表舞台から姿を消していた。その後、『女性自身』などの直撃取材を受けた際には「僕はもう、やり切ったから静かに死にたい」などと芸能界からの“引退宣言”とも取れる発言が取り上げられていた。
「田村さんは心臓病の手術をしていたことも明かしていますが、持病もお持ちでした。最後のドラマ出演から3年間は50年連れ添った奥様と静かな日々を送っていたようです」(田村さんを知る芸能関係者)
昭和、平成を駆け抜けたスターが、人知れず送った最期とはどういったものだったのか。5月20日(木)発売の『女性セブン』が秘蔵写真と共に詳報する。