東京や大阪など9都道府県に発令中の緊急事態宣言。昨年と同様に自粛を強いられたゴールデンウイークも過ぎ去り、「正直、もううんざり」という人も多いだろう。そんな中、一時の気晴らしになるのが、夢が膨らむ宝くじだ。現在、ドリームジャンボ宝くじが発売されているが、今回はなにを狙うべきか──。ニッセイ基礎研究所主席研究員の篠原拓也氏が考察する。
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新型コロナのワクチン接種が始まっているが、変異株の拡大もあり、コロナ禍の収束は見通せない。緊急事態宣言の再々発令で、さまざまなイベントが中止や無観客に追い込まれている。その分、例年より注目度が高まっているのが、宝くじだ。
6月4日まで発売されているドリームジャンボ宝くじは、最高当せん金が1等前後賞あわせて5億円と高額だ。当せん金などの一部で、昨年から変更されている部分もある。その変更点や、昨年の年末ジャンボ宝くじとの違いなどをみながら、今年はなにを狙うべきか、考えてみよう。
1000万円以上の当せん本数が年末ジャンボの1.7倍
ドリームジャンボ宝くじには、年末ジャンボ宝くじと同様、「ジャンボ」と「ジャンボミニ」の2つがある。「1等前後賞あわせて5億円」のうたい文句で販売されるのは、ドリームジャンボだ。これに対して、ドリームジャンボミニの当せん金の最高額は、1等前後賞あわせて5000万円となっている。
じつは、ドリームジャンボは、当せん金や当せん数などが昨年とまったく同じ内容で発売されており、高額当せんの本数が多い。
特に注目すべきなのは、1000万枚あたり、当せん金1000万円以上の本数が、年末ジャンボの1.7倍もある点だ。1等前後賞の当せん金合計は、年末ジャンボ(10億円)の半分だが、その代わり、当せん本数は2倍となっている。また、当せん金1000万円の2等の当せん本数も、年末ジャンボの1.5倍と多くなっている。
この宝くじは、1枚300円のくじで1000万円以上の賞金、といった高額当せんの夢を見るにはうってつけだ。ドリームジャンボは、「ものすごい高額の賞金があたるかもしれない」という一攫千金のワクワク感を味わうためのくじといえそうだ。