俳優の田村正和さんが4月3日に心不全でなくなった。77才だった。私生活をとことん秘匿する美学を貫いた田村さんだが、しばしば漏れ伝わったのが病との闘いだ。
「もともと田村家は心臓が弱い家系で、ご本人も若い頃から心臓があまり丈夫ではなかったそうです。狭心症の発作が出ることもあり、1990年代後半には極秘の心臓手術を受けたと報じられました。その後もことあるごとに重病説がささやかれ、2013年には死亡説が業界を駆け巡りました」(芸能関係者)
田村さんは2018年2月のドラマ『眠狂四郎 The Final』(フジテレビ系)を最後に田村さんは表舞台から姿を消した。その後の2019年6月に『女性自身』の直撃を受けた際、自らの体調を問われた田村さんはこう答えた。
《う~ん、それは普通かな。前に心臓を悪くして、手術もしたからね。だから無理はできないんです。生きるうえで、体はいくつになっても大切だからね》
手術をしたことを認めながら体調は「普通」と語ったが、その後、田村さんに異変が生じていた。
「その年の暮れに田村さんは、都内の有名病院に入院しました。人知れず隠居生活を続けるなかで体調不良をきたし、緊急手術を受けたと聞いています」(田村家と親しい関係者)
体調不良でやせ細っていくなか、追い打ちをかけたのが新型コロナだった。
「手術後に療養生活を続けるうちに新型コロナが蔓延し、最初の緊急事態宣言が出されるなど、日本中がパニックに陥りました。特に高齢で持病のある田村さんは、未知のウイルスの脅威にさらされて疲弊する日々が続きました。今年になっても状況は改善せず、都内の別の有名病院に通うようになりました」(前出・田村家と親しい関係者)
※女性セブン2021年6月3日号