一般国民とは対極にいる特権に守られた人たちのことを揶揄して使う言葉、「上級国民」。コロナ禍で医療体制が逼迫し、病院をたらい回しにされる事態も生じるなか、小泉進次郎・環境大臣(40才)は“特別扱い”を受けていた──。
平常時と違い、コロナ禍の入院生活はあらゆる制限がある。5月15日、5日間の入院を終えた小泉進次郎氏は病院を後にした。少しやせた印象はあるが、厳しい入院生活の下での苦労は感じられず、肌艶のよい晴れ晴れとした表情だった。
進次郎氏が体の“異変”を訴えたのは、5月10日朝のことだった。
「突然、胃やへその周りに痛みを感じたそうです。発熱もあったため、午前中に医療機関を受診し、PCR検査を受けたところ『陰性』の判定。それから都内の大学病院に移り、『虫垂炎』と診断され入院に至った」(全国紙政治部記者)
虫垂炎とは盲腸炎の一種で、正確に言うと盲腸の下部から出ている細い管状の突起部分(虫垂)の中に便が固まった糞石ができたり、細菌感染などにより炎症を起こす病気をさす。
「進次郎氏が訴えた胃の痛みと発熱は虫垂炎の初期症状でした。切羽詰まった病状ではなかったが、大事をとって当日午後の衆院予算委員会を欠席。すぐに手術を受けられることになりました。2時間ほどの簡単な手術だったようです」(前出・政治部記者)
術後の経過観察のため5泊入院。冒頭の通り15日に無事退院となった。しかし、この入院が波紋を呼んでいる。都内の病院、進次郎氏が入院していた部屋は超豪華個室の1つだった。
「広さ100平方メートルを超える特別個室で、リビングに応接室、さらには前室もある一流ホテルのスイートルームさながらです。寝室には50インチの大型テレビが備えつけられ、リクライニングシートに座ってゆったり楽しむことができる。上層階に位置しており、眺望も抜群。宿泊費……いや、入院費は、1泊18万円前後です」(進次郎氏の知人)