放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、注目度がますますアップしている「新しい地図」の最近の活躍ぶりについて。
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主演映画『ミッドナイトスワン』が「第44回 日本アカデミー賞」において「最優秀主演男優賞」と「最優秀作品賞」を受賞。さらに大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)での徳川慶喜役が大反響を呼んでいるのは草なぎ剛。そんな草なぎには大物タレントらから「また一緒に仕事がしたい」という声が挙がっていると聞く。
改めて注目の「新しい地図」の3人
こうした草なぎ評のさらなる上昇をきっかけに、改めて注目されているのが「新しい地図」の草なぎ、稲垣吾郎、香取慎吾の動向だ。
緊急事態宣言により東京公演スタートからわずか3日で大阪公演も含め中止になってしまったが、稲垣主演の『サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-』は稲垣の発案によるものだったと話題を呼んだ。SMAP時代は「全て人任せだった」と振り返る稲垣だが、『ゴロウ・デラックス』(TBS系)で多くの作家と出会い、現在も小説家との対談連載をもち、彼らと直に話す機会は大きな刺激に。『サンソン~』も、漫画『イノサン』(舞台の原作は安達正勝氏著『死刑執行人サンソン』)の作者、坂本眞一氏との対談で氏が描く世界観に心酔したことがきっかけになっている。
香取は、今年1月期、5年ぶりとなる民放ドラマ主演作『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(テレビ東京系)に出演。主題歌『Anonymous』の歌唱も話題になれば、草なぎと「ミノキ兄弟」として出演する『アンファー』の提供クレジットを香取が読んだことも「画期的」と騒がれた。
その香取は、昨年、中止になってしまった「さいたまスーパーアリーナ」での『香取慎吾20200429PARTY!』の代替公演ともいうべき、『さくら咲く 歴史ある明治座で20200101 香取慎吾 四月特別公演』を開催。緊急事態宣言により中止された公演もあったが、千秋楽を生配信し、ファンを喜ばせた。
明治座での公演の多くは、演目に関連した飲食のメニューやグッズなども“お楽しみ”の一つだが、香取の公演で目についたのは『J_O』のロゴだった。
香取が著名なスタイリスト、祐実朋樹氏と共にディレクションしているパーマネントポップアップショップ『JONTE_ONTEMBAAR』(=ヤンチェオンテンバール。以下、ヤンチェ)である。海外のハイブランドが並ぶ帝国ホテルインペリアルタワー1Fに店舗を構えるアパレルブランド。
ちなみに明治座では、稲垣がプロデュースする『BISTRO J_O』の『J_O CAFE』の店内で提供しているのと同じドリンクやデザートを食すこともできた。