最近ではドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)での黒澤部長の妻役など、数々の話題作で活躍している女優・大塚寧々さん(52歳)。50代になってますます輝きを増す大塚さんがこのほど、新しくオープンした大人女性のためのWebサイト『8760 (ハチナナロクマル)by postseven』で初の連載エッセイ「ネネノクラシ」をスタートさせた。日々の暮らしで感じたことを気ままに綴っている大塚さん。このコロナ禍で暮らしや価値観、家族との関係はどのように変化したのだろうか――。
――コロナ禍ではどんなことに気をつけて生活していますか?
大塚:義父も母も高齢なので、感染対策にはすごく気をつけています。友達にも会ってないです。外に出るのは仕事や必要な買い物、犬の散歩ぐらいで、ほとんど家にいますね。
――コロナ禍で、価値観や家族関係の変化、家族の新たな発見などはありましたか?
大塚:もともと我が家は外食の回数があまり多くなかったので、コロナ禍だから、ご飯を作る回数がすごく増えたわけでもないんです。そういう意味ではあまり変わっていないのかな。
あ、でも一度、「夕飯、当番制にしよう宣言」をしたんです。緊急事態宣言中で、家族みんながずっと家にいるじゃないですか。その中で私だけが掃除して、洗濯して、料理まで3食作って。一人忙しくて、「え? ちょっと待って、なんで?(笑い)」って思ったんです。
それで「夕飯は当番制にします」って宣言したら、みんな「えっ!?」って驚いて(笑い)。「作れない人は、納豆ひとつでもソーセージだけでもいい! その代わり、その日の夕食はそれだけ。各自が責任持ってくださ~い」って言いました。
家族が作る料理に意外な一面を発見
――ご家族はどう動かれたんですか?
大塚:実際やってみたら、今までほとんど料理をしなかった大学生の息子も作っていました。私にはない発想だったりするので面白かったし、意外においしかった! 息子が作る料理は、マヨネーズ入れるものが多かったですね。「この料理にマヨネーズ入れるんだ!」なんて意外な発見もありました。
主人は、炊き込みご飯が好きなんだっていう発見もありました。土鍋で一生懸命、ご飯を炊いていましたよ。でもなぜかあっという間にその宣言は終わってしまって、結局また私が作っています(笑い)。
――他にも生活の変化はありましたか?
大塚:コロナ禍の生活でいちばん変わったのは、庭のハーブが増えたことかもしれないです。ミント、ディル、大葉、ねぎ、ちんげん菜……ほとんど食べる系ですね(笑い)。
ミントは生春巻きとかに入れたり、サラダ感覚で。ねぎは重宝します。あとはトマトやパクチー、バジル、山椒……。木の芽もあるので、たけのこ料理を作っているときに、わざわざスーパーまで行かなくても、庭先で「ピッ」っと取ればいいので楽ですね。
――“寧々流”ステイホームの楽しみ方は?
大塚:いちばん困ったのは、友達に会えないこと。それまでもそんなに頻度が多かったわけではないのですが、それでも定期的に会って、しゃべって、飲んで楽しんでいたので、それができなくなったことはつらいと言えばつらいですね。