少し休むと次の仕事がなくなってしまうかもしれない──。そんな不安を抱えながら仕事をしている芸能人も多いのではないだろうか。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、芸能人の“キャリア”について分析する。
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女子アナ育休に「こんなことなら、採用するんじゃなかった」
デビューから四半世紀。特にこの数年は“バリキャリ”ともいうべき仕事量と華々しい結果を残してきた深田恭子サン(38才)が「適応障害」で「長期休養」。7月期の主演ドラマをクランクインの直前に降板するという決断は、所属事務所含め、とても勇気がいったとお察しします。
「芸能界っていうのは、急に休むっていうのが、なかなか難しいお仕事」とは、『ひるおび!』(TBS系)のコメンテーター、中川翔子サン(36才)です。
グループに所属しているかたを除けば、芸能人は“個人戦”と見えるかもしれませんが、ドラマも映画も舞台もバラエティーも“団体戦”なのです。“一人芝居”は、どうかって? いえいえ、その裏には多くのスタッフさんがいらっしゃいます。
そうしたチームの中に売れっ子が多ければ、当然、スケジュール調整は至難の業。加えて、コロナ禍でもあることから、エンタメ界の日程は、ただでさえメチャメチャになっていた。だから「急に休む」のが難しいというワケです。
中川サンは、続けて、「一度休んでしまうと立ち位置的にどうなっちゃうんだろうって……」と。子役から頑張ってきて、いくつかの所属事務所を経て、仕事がなかった時代もあった自身の想いと、芸能人ならではの不安を前置きとして押さえつつ、深田サンほどキャリアを重ねてきたなら戻る位置はあると言っていました。私も心からそう思います。
聞けば、「メナード化粧品」のCMは「継続」。多部未華子サン(32才)や永野芽郁サン(21才)と3姉妹を演じる「UQモバイル」のシリーズCMも「中止の予定はない」とのこと。さらに、10月に公開される『劇場版 ルパンの娘』に向けて、ドラマの『ルパンの娘』(フジテレビ系)は第1シリーズも第2シリーズも、きっと再放送をして映画のPRをするハズです。つまり、私たちは毎日のように深田サンの姿をテレビで確認できる。深田サンには、安心して休養をしていただきたいと思います。