今年3月、富士山火山防災対策協議会が改定した富士山噴火のハザードマップでは、想定される噴火口(側火口)の数を従来の44か所から252か所に、溶岩の噴出量予測を2倍に引き上げた。
富士山噴火による影響への警戒が強まるなか、社会や経済へはどんな被害を及ぼすのだろうか。
火山灰は東京・千葉まで降り注ぐ
今年改定されたハザードマップは火山灰の降灰予測を更新していない。ただし前回2004年に東京23区、千葉、茨城などに2cm以上の降灰が指摘されている。
火山灰+停電で「日本は昼でも真っ暗に」
上空を浮遊する火山灰が太陽光を遮断し、宝永噴火では昼でも夜のような暗さになった。さらに現代では発電所をストップさせ、長期にわたる大規模停電が発生。
火山灰で精密機器はパーに PCもスマホも使えない
火山灰には細かな粒子が多く含まれるため、コンピュータが吸い込むと内部に付着し、正常に作動しなくなる。結果、首都機能の多くは維持できなくなる。