年を重ねて、「鏡を見るのが嫌だな」とため息をついたことはありませんか。それなのに、何十年経っても変わらない人もいる。そんな人には、長年の経験に基づいた自分なりの方法を知っているもの。
「食が細く、若い頃からほとんど体重が変わらない」と話すのは、俳優の手塚理美(60才)。「シニアでやせていると、不健康でやつれて見られがちなんです!」と、スリムであるがゆえの悩みも明かす。
「仕事柄、若い頃から体調管理には気をつけていました。にもかかわらず、47才くらいから急に体力が落ち、引力の法則で体形が変わり、更年期障害でホルモンバランスが崩れ……と、一気に不調が訪れました。それで、健康でいるために何が自分の体に合うのかを探すようになりました」(手塚・以下同)
そして出合ったのが、玄米を発酵させた酵素玄米だ。
「ママ友とランチに行った先で初めて食べました。お店のかたが『発酵食品は日本人の体に合っている』と言うので、食べてみようと思って。玄米自体に栄養があるので、おかずをたくさん摂らなくていいのが私に合っているし、お通じもよくなりました」
続けるうちに、「やっぱり腸活が大事!」という結論に行き着いたのは最近のことだ。
「腸内環境がよければ免疫力も上がるし自律神経も安定します。朝起きたときの肌の状態もいい。この年になると、鏡を見るのが楽しいというだけで幸せですよ」と、笑う。
今年からは「こうじ水」を飲み始めた。
「水500mlと、市販のお茶パックに入れたこうじ50g(生でも乾燥でもOK)をボトルに入れて冷蔵庫でひと晩置き、翌日飲むだけ。1パックで2~3回分は作れます。飲み続けると胃腸の働きが整い、免疫力アップも期待できるそうなので、楽しみです。
また、こうじには保湿や美白効果もあるといわれているので、使い終わったパックは入浴剤代わりに、あるいは絞って化粧水代わりにと、無駄なく使い回しています。アルコール消毒で荒れた手につけていたら、しなやかになりました」