最近、気象情報はテレビでもスマホでも頻繁に流れており、何を見ても間違いはない。気象予報士の天達武史さんはこう言う。
「ただ、気をつけてほしいのは必ず最新の情報を得ること。状況によりますが、1時間前と30分前では、ガラッと予報が変わるときがあるのです」(天達さん・以下同)
気象庁の天気予報は、基本的に毎日5、11、17時に発表され、天気が急変したときには随時修正して発表されるのが原則となっている。
「1日3回の情報更新時に、ぼくら気象予報士が天気予報を行う際の基となる最新データが大きく変わることがあります。テレビで天気予報を見る際も、常に最新情報をチェックするのがコツです」
スマホやパソコンで情報収集するなら、気象庁のホームページをスマホ画面に追加したり、民間気象会社のスマホアプリを入手しておくのも手だ。
「災害が差し迫った状態で、避難すべきかどうか判断したい場合は、気象庁ウェブサイトで新設された『あなたの街の防災情報』や『キキクル』というページを見れば、お住まいの地域の状況がすぐに得られるので非常に便利です。また、『NHKニュース・防災』アプリも速報性が高くわかりやすいですよ」
民間気象会社はきめの細かいお役立ち情報が充実しており、気象庁は地元の最新情報の確認に役立つ。
「緊急時は雨雲レーダー情報を活用するのがおすすめです。これは気象予報士も使っていますが、雨雲の動きが250m四方で予測できたり、雷や竜巻もチェックできるなど進化しており、集中豪雨やゲリラ豪雨の際も役立ちます」
ちょっと専門的で最初はとっつきにくいかもしれないが、気象庁の雨雲レーダー情報は無料閲覧できるのもポイント。緊急時に「命を守る行動」ができるよう、レーダー情報などを日頃から見ておこう。