臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、五輪会場での酒類販売を巡る発言で、またも批判を浴びている丸川珠代五輪相について。
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このところ、発言する度に批判を浴びている丸川珠代五輪相。だが、「五輪開催ありき、五輪ファーストで進んでいる」と批判され続けている菅政権のスタンスを、自らの言葉で国民に分かりやすく示してくれているとも受け取れる気がするのだ。
6月21日、東京五輪・パラリンピック組織委員会が大会会場において、酒類の販売を認める方針で検討していることが報じられた。この日は、緊急事態宣言が解除された都道府県のうち、7都道府県がまん延防止等重点措置に移行し、一定の条件付きながら飲食店での酒類提供が解禁となった初日でもある。
東京都は19時まで酒類の提供が許可されたが、同一グループ2人以内での利用に限定し、滞在時間は90分以内。家族であっても3人以上は飲酒禁止で、酒を提供できるのは都が発効しているステッカーの掲示や「コロナ対策リーダー」の登録をしている店のみ。大阪府も、感染防止に取り組んでいることを認証する「ゴールドステッカー」が交付された店や申請している店のみで、同一グループ2人までの制限付きとなった。ややこしくなるだけの新しいルールにはどうにも釈然としない。
五輪会場で酒類が販売されると聞かされ唖然としていたら、またも丸川五輪相が格好のタイミングでインパクトのある発言を飛ばしてくれた。