国内

丸川五輪相のスポンサー忖度発言 恐るべきは巧妙な問題のすり替え

隣家と台風トラブルに(Ph:Getty Images)

発言する度に批判を浴びる丸川珠代五輪相(写真/GettyImages)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、五輪会場での酒類販売を巡る発言で、またも批判を浴びている丸川珠代五輪相について。

 * * *
 このところ、発言する度に批判を浴びている丸川珠代五輪相。だが、「五輪開催ありき、五輪ファーストで進んでいる」と批判され続けている菅政権のスタンスを、自らの言葉で国民に分かりやすく示してくれているとも受け取れる気がするのだ。

 6月21日、東京五輪・パラリンピック組織委員会が大会会場において、酒類の販売を認める方針で検討していることが報じられた。この日は、緊急事態宣言が解除された都道府県のうち、7都道府県がまん延防止等重点措置に移行し、一定の条件付きながら飲食店での酒類提供が解禁となった初日でもある。

 東京都は19時まで酒類の提供が許可されたが、同一グループ2人以内での利用に限定し、滞在時間は90分以内。家族であっても3人以上は飲酒禁止で、酒を提供できるのは都が発効しているステッカーの掲示や「コロナ対策リーダー」の登録をしている店のみ。大阪府も、感染防止に取り組んでいることを認証する「ゴールドステッカー」が交付された店や申請している店のみで、同一グループ2人までの制限付きとなった。ややこしくなるだけの新しいルールにはどうにも釈然としない。

 五輪会場で酒類が販売されると聞かされ唖然としていたら、またも丸川五輪相が格好のタイミングでインパクトのある発言を飛ばしてくれた。

関連記事

トピックス

精力的な音楽活動を続けているASKA(時事通信フォト)
ASKAが10年ぶりにNHK「世界的音楽番組」に出演決定 局内では“慎重論”も、制作は「紅白目玉」としてオファー
NEWSポストセブン
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
ショーンK氏が千葉県君津市で講演会を開くという(かずさFM公式サイトより)
《ショーンKの現在を直撃》フード付きパーカー姿で向かった雑居ビルには「日焼けサロン」「占い」…本人は「私は愛する人間たちと幸せに生きているだけなんです」
NEWSポストセブン
気になる「継投策」(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督に浮上した“継投ベタ”問題 「守護神出身ゆえの焦り」「“炎の10連投”の成功体験」の弊害を指摘するOBも
週刊ポスト
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
九谷焼の窯元「錦山窯」を訪ねられた佳子さま(2025年4月、石川県・小松市。撮影/JMPA)
佳子さまが被災地訪問で見せられた“紀子さま風スーツ”の着こなし 「襟なし×スカート」の淡色セットアップ 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン