ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平(26)の活躍が続いている。投打の活躍はもちろんのこと、MLBファンの注目を集めるのが、その「ナイスガイ」ぶりだ。
6月17日のタイガース戦。大谷のさりげない行動がアメリカのニュースサイトの記者の目にとまった。〈翔平が(四球で)一塁へ行くときにゴミが落ちていた。当然のように彼はそれを拾い上げた。この男にできないことは何?〉(「バースツール・スポーツ」公式ツイッターより)
これまでも大谷の紳士ぶりはたびたび日米で話題になっている。
●マウンドからベンチに戻るとき、転がっていた相手打者のバットを拾い上げ、ボールボーイにグリップを向けて手渡した
●自らのファウルチップが直撃した捕手を気遣って、優しく「ソーリー」と声をかけた
●レフト守備についたとき、相手チームファンの落としたサングラスを観客席に投げ入れてニッコリ微笑んだ
どんな相手にも敬意を欠かさない大谷は、選手たちからも愛されている。ベンチではチームメイトとじゃれ合い、敵チームのスターからも親しげに声をかけられる。
17日のタイガース戦で打者・大谷が四球を選ぶと、ファーストを守っていた元三冠王、ミゲル・カブレラが笑顔で“パンチ”のジェスチュア。前の打席で投手・大谷から死球を受けたことを“イジる”ほほえましい光景だった。真剣勝負の世界ながら、大谷の周りにはいつも和やかな空気が流れている。
実力だけでなくその礼儀正しさも、日米のファンを魅了する大きな要因となっているのだろう。
※週刊ポスト2021年7月9日号