国内

鎌倉、逗子、九十九里…コロナ禍の「海開き」監視員だけ置く海水浴場も

海開きの判断は各所バラバラ(写真は腰越海水浴場)

海開きの判断は各所バラバラ(写真は腰越海水浴場)

 営業自粛、酒類提供禁止で人流を抑え込もうとする一方、東京五輪は有観客の開催が既定路線。そんな夏の到来を前に、千葉・神奈川にある多くの有名ビーチは海開き(海水浴場の開設・許可)の判断を迫られる──。

 コロナ禍で最初の夏を迎えた昨年は関東のほとんどのビーチで海開きが見送られたが、今年は一転、多くのビーチで海の家開設が進んでいる。

「悩んだのですが、今年は開設することにしました。お酒も出せることになりそうです」(辻堂海岸で設営にあたる海の家スタッフ)

 藤沢市にある辻堂海水浴場では、7月17日のオープンに向け、設営作業が急ピッチで進められている。

「海の家以外での飲酒の禁止や、会話を妨げるほどの音響の制限など、感染対策には市独自のルールを設けています」(藤沢市職員)

 一方、海開きを断念した自治体も多数ある。藤沢市の隣にある鎌倉市は開設せず、「海の公園」のある横浜市は6月23日の時点で判断を保留しており、現場では戸惑う声も聞こえる。

 千葉県大網白里市の白里中央海水浴場は、海開きはしないが監視員は派遣する。

「開設しなくても海水浴客はやって来る。事故が起こってからでは遅いから、監視員のための小屋を作っているんです」(現場作業員)

 6月21日にまん延防止等重点措置の「措置区域」から「その他区域」に移行した逗子市は、複雑な思いで開設する。

「市民から懸念の声があがっているのも事実です。しかし、管理の目がないと海岸で野放図に遊ぶ方がいるのもまた事実。感染対策に目を光らせるために開設するという側面もあります」(逗子市職員)

 隣接する自治体でも海開きの有無は真っ二つに。五輪同様、心から楽しめる夏ではなさそう。

関連記事

トピックス

女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
漫画家・柳井嵩の母親・登美子役を演じる松嶋菜々子/(C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
松嶋菜々子、朝ドラ『あんぱん』の母親役に高いモチベーション 脚本は出世作『やまとなでしこ』の中園ミホ氏“闇を感じさせる役”は真骨頂
週刊ポスト
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で発言した内容が炎上している元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子氏(事務所HPより)
《「嫌だったら行かない」で炎上》元フジテレビ長野智子氏、一部からは擁護の声も バラエティアナとして活躍後は報道キャスターに転身「女・久米宏」「現場主義で熱心な取材ぶり」との評価
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
小笠原諸島の硫黄島をご訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月。写真/JMPA)
《31年前との“リンク”》皇后雅子さまが硫黄島をご訪問 お召しの「ネイビー×白」のバイカラーセットアップは美智子さまとよく似た装い 
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン
現役時代とは大違いの状況に(左から元鶴竜、元白鵬/時事通信フォト)
元鶴竜、“先達の親方衆の扱いが丁寧”と協会内の評価が急上昇、一方の元白鵬は部屋閉鎖…モンゴル出身横綱、引退後の逆転劇
週刊ポスト