昨秋、2才5か月で出場した「第35回童謡こどもの歌コンクールこども部門」で『いぬのおまわりさん』を歌い、史上最年少で銀賞を受賞した村方乃々佳ちゃん。小さな体で元気いっぱいに歌う姿がコンクールの公式YouTubeにアップされると、その愛らしさに“コロナ禍の天使”とたちまち話題になった。そんな、ののちゃんにインタビューを行った。
インタビューが始まると、ののちゃんはおかあさんの横にちょこんと座ってにこにこ手を振り、「歌は好きですか」と問いかけると「しゅき、しゅき~!」と踊りながら、声を弾ませた。会ってみたい人はフワちゃんで、好きな歌手は“おかあさん”。一緒に歌いたい人もおかあさんだという。
「私も鼻歌をよく口ずさむので、2人で歌うことも多いんです。乃々佳は本当に歌が好きな子。生後半年ぐらいから音に反応しだして、歌が流れたり私がピアノを弾いたりすると、体を揺らして『あ~う~♪』と調子を合わせていました。言葉が出始めると同時に歌い始めて、いまでは歌わない日がないほどです」(おかあさん)
思いついたことや目に入ったものをメロディーにのせてオリジナルソングを歌うののちゃんにとって歌はおしゃべりと同じ。
「私が台所で料理をしているとトコトコ近づいてきては、『おかあさんはにんじん切ってる~♪』なんて実況中継したり。毎日リサイタルも開催されて、一度始まるとなかなか終わらないんです(笑い)。マイクを持ち、自ら司会進行もしています」(おかあさん)
それを聞くとすかさず、お気に入りのマイクを持ってきて「見て、見て」と披露。スイッチを入れるとカラフルに点灯するおもちゃのマイクを握り、挨拶をして歌い出した。
「お歌は楽しいから好き。おともだちと『シャボン玉』と『めだかの学校』を歌うよ。『おべんとう』も歌う。みんなで歌って『いただきます』をするよ」(乃々佳ちゃん)
長い歌詞は物語にして覚える
音感、リズム感、そしてなにより無垢な表現力が光ったコンクールでの歌唱は海を越えて世界中の人を魅了している。自分が歌うことでみんなが喜んでくれることが「すごくうれしい」(乃々佳ちゃん)という。その思いはコンクールに出たことでさらに高まった。