7月4日に幕を開けた歌舞伎座「七月大歌舞伎」で松本白鸚(78)が主演を務める演目「身替座禅」の配役が話題を呼んでいる。
「身替座禅」とは、浮気者の主人公が、嫉妬深い妻の目を盗み、浮気相手に会いに行こうと試行錯誤するという物語。夫は妻に「座禅を組むから一晩お堂にこもる」と言って従者に座禅の身替りをさせ、浮気相手に会いに行くのだが、戻ってくると妻にはあっさりバレているのだ。
この演目で夫を演じる白鸚と並び、夫の浮気に激怒する妻を中村芝翫(55)、主人の密会の手助けのため、身替りとなる従者を芝翫の長男・中村橋之助(25)が演じている。
芝翫といえば今年1月、贔屓筋である一般女性との“4年ぶり2度目”の不倫が報じられ、「深く反省します」と平謝りしていたことは記憶に新しい。また、息子の橋之助も今年4月、結婚間近と言われる元芸妓の存在がありながらも、乃木坂46の元メンバー・能條愛未(26)との「2股交際疑惑」が報じられた。
そのなかでの今回の配役に、歌舞伎ファンから驚きの声が上がっている。歌舞伎関係者が内幕を明かす。
「実は、このキャスティングは主演を務める松本白鸚さんが決めたものなんです。この役が、芝翫さんが何回もやったことのある“当たり役”ならともかく“初役”で、しかも、オファーをしたのは、不倫騒動の後だと言います。白鸚さん本人も『まさか本人たちが受けるとは思わなかった』と笑っていたそうです」
気になるのは、芝翫の妻である三田寛子(55)のことだ。
「芝翫さんの家では、台本が来るとまず三田さんがチェックして、芝翫さんが覚えやすいよう、セリフを抜き書きしたり、注釈を入れたりするのですが、本作では芝翫さんのセリフはすべて『夫の不倫に激怒する妻』のもの。芝翫さんの2度目の不倫が発覚した後も『離婚はない』と堂々とした対応おしていた三田さんですが、贔屓筋の女性とコロナ禍で密会していたことには憤っていた。この演目の手伝いはどうするのでしょうか(苦笑)」(中村一家の知人)
舞台では、夫は妻の逆襲に遭うことになるが、現実はいかに。