国内

下着の色指定&チェックするブラック校則 「内申書あるから我慢」はおかしくないか

ブラック校則は今も各地の公立中学校で現役(イメージ)

ブラック校則は今も各地の公立中学校で現役(イメージ)

 1980年に放送されたテレビドラマ『3年B組金八先生』第2シリーズは、校内暴力が主要テーマとして描かれていた。全国の中学校で問題となっていたからだが、その対策として、生徒のあらゆる在り方を決めて従わせる管理教育が各地で勃興した。だが、目的が不明な規則が多数だったことから社会的批判を集め、それは廃れた……はずだったが、2021年春、体操服の下は肌着禁止という一部地域のブラック校則が全国に知られたことで、妙な進化を遂げた校則が全国に存在すると明らかになった。俳人で著作家の日野百草氏が、「校則」で下着を決める中学校の現在について、JC(女子中学生)の娘を持つ母親に聞いた。

 * * *
「うちの地域も白パンツ指定ですけど、ワンポイントくらいなら大丈夫ですよ」

 のっけから一体何の話か驚くだろうが、なんとこれ、中学生女子の下着の話。筆者と長いつき合いの女性漫画家、kuniママさん(40代・仮名)が電話口で教えてくれた。

「学校にもよるし娘いないと知らないかもですけど、うちの中学はブラとパンツの先生チェックがあるんです」

 てっきり漫画の話かと思ったらリアルの話。kuniママさんはティーンズラブも描いているのでありえない話ではなかったが、なんと中学生になる娘さんのリアルな話。教師の下着チェックなど論外なのは当然だが、ワンポイントとはどういうことか。

「下着は白って決まっているんですけど、うちの中学はワンポイントでリボンとか模様とか、ちょっと入っている分にはオーケーなんです」

 実はこの話、ずいぶん前に打ち合わせ途中のよもやまで聞いたのだが、昨今のいわゆる「ブラック校則」問題を取り上げるべく再度、電話インタビューをお願いした次第である。筆者には子どもがいないため、仕事がら付き合いのあるベテラン女性漫画家やイラストレーターの子育てネタは重宝している。

「厳しい学区だと上下純白みたいですけど、あれ思いっきり透けますね」

 白い服に白の下着は透ける。これはアパレル関係者なら当たり前の話だが、学校関係者の一部はいまだに「白に白は透けないから白」らしい。昔のおじさんが白のワイシャツだからと白のランニングシャツで余計に透けてしまい「月の輪おやじ」と揶揄されたアレみたいなものだ。思春期の女子にすれば恥ずかしいことこの上ない。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン