俳優の三浦春馬さん(享年30)が亡くなってからまもなく1年が経過する。映画にドラマにCMに引っ張りだこだった三浦さんの死に、誰もが大きなショックを受けた。ファンたちの三浦さんへの変わらない思いもあれば、流れる時間によって少しずつ変わってきたこともある。生前、三浦さんが暮らしていた都内にあるマンションの部屋は現在、空室になっている。しかし、次の入居者は募集されていない。
「空き部屋になったのは、今年の春頃ですかね。いまでも、マンションの前にファンのかたが手を合わせに訪れることが時々あって、ファンの間ではマンションの場所は知られているようなんです。
もし新しい住人を募集したら、熱心なファンのかたがたが借りて“聖地”のようにファンが集う場所になる可能性もありますよね。最悪の場合、そこで同じように……と考える人が出てきかねないから、空き部屋になっているんじゃないでしょうか」(マンションの住民)
一般的に、自死などがあった部屋を新たに貸し出すには、事前に告知することが不動産業者に対して義務付けられている。
「賃貸借については、居住者の自殺や他殺といったいわゆる“心理的瑕疵”があった場合、事案の発生から3年の間は、告知を義務化する動きがあります。それを避けるため、あと2年間は空き部屋のままになることも考えられます」(不動産関係者)
主のいなくなった部屋からは、主の愛用の品もすべて引き上げられた。それらはすべて、三浦さんの実母の手元にあるという。そして、遺骨も、である。
「三浦さんのお墓はいまだにありません。というよりも、お母さんはお墓を建てるつもりはないようなんです。ずっとそばにいてほしいというのが、お母さんの願いのようなので、周りの人たちもその思いを尊重しています。ただ、われわれとしては、命日に手を合わせたり、線香の一本もあげたいところなんですがね……」(三浦さんの知人)
三浦さんは、生前の活躍にふさわしい、まとまった額の遺産も残していた。
「多くの芸能人が住む高級住宅街から、やや離れた場所に住んでいたため、“お金がないのでは”と噂されましたが、それはまったく違います。軽く億を超える預貯金が残されていました。三浦さんは、不動産にも興味がなかったし、散財するタイプではなかったですからね……」(芸能記者)