7月5日の午前0時。ロックバンド『RADWIMPS』のボーカル・野田洋次郎は、36才になる瞬間を大勢の仲間と共に迎えていた。
日本屈指の夏の野外音楽フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021(ロック・イン・ジャパン・フェスティバル)」の中止が7日に発表されると、出演予定だった多くのアーティストたちが不満や怒りの声を発信。野田もツイッターに投稿して異議を唱えた。
《“自粛に疲れた若者たち”がどこか悪者になっている空気を最近感じます》と、ロックアーティストらしく若い世代の声を代弁をすると、《“大人の事情”でまた人生にとって大きなイベントを奪われ、それでもなお彼らは黙っていなければいけないのでしょうか》と、同フェスが茨城県医師会などからの要請により中止となったことへ憤りをあらわにした。
最も怒りを募らせたのは、東京五輪開催との矛盾点である。
「野田さんは、五輪開催が既定路線で進む中、感染対策が万全のイベントでも、五輪中や五輪後のものまでもが開催中止を突き付けられていることが許せなかったのでしょう。五輪開催には反対ではないと断りつつ、ツイッターでは『あまりに横暴』、『ふざけんなという気持ち』と過激な言葉で綴り、文章は《いい加減『違う』ことは『違う』と声をあげていい時だと思います》と、世論に訴えかける形で締められています」(レコード会社関係者)
野田の周囲には彼の思いに共感する仲間が多いようだ。36才の誕生日の前日、“前夜祭”には芸能関係や音楽関係の著名人など、野田の友人たちが集合した。
この日は芸能人ご用達の都内の焼肉店で、一般客が帰った午後8時過ぎから貸し切りで食事を楽しみ、2次会はカラオケバーへ。朝4時ごろにようやく千鳥足で店を出た。その後、おぼつかない足で向かったのは、バーにほど近いカラオケだった。
「野田さんが信頼する友人、知人10人ぐらいが参加した誕生日会でした。有名なミュージシャンの方を含む芸能人の方もいて、男性ばかりの会だったようですね。このご時世ですから野田さんの行きつけのお店を回ったと聞いています」(野田を知る音楽関係者)