元卓球選手の福原愛のマネージメント事務所は7月8日、台湾人の夫・江宏傑氏との離婚が成立したと発表した。この離婚について、中国では「祝福」の嵐が巻き起こっている。
この「祝福」は、福原の元夫が、中国共産党政権と対立している台湾の出身というだけでなく、福原が中国の若者の間で熱狂的な支持を受けていることも理由になっていると分析される。さらに、中国の若者世代の離婚観が変化しており、高齢者世代とは違い「もはや離婚はタブーではない」との意識が根付いていることもあるようだ。
3歳で卓球を始め、10歳でプロ入りした福原。17歳で中国東北部遼寧省の卓球チームに入団し、ファンからは「小愛」と呼ばれ、東北なまりの中国語を覚えたことも人気に拍車をかけた。また「中国人が最も好きな日本人」と慕われ、日中関係がどんなに険悪になっても、「彼女は日中両国の架け橋となる役割を果たしてきた」と中国メディアに伝えられてきた。
ところが、福原が台湾人の江氏と結婚するや、中国では「小愛を台湾のひも男に奪われた」、「もう絶望だ」などとの声も出たほどだった。
このためか、離婚が決まるや、インターネット上では「離婚することはあなたの自由であり、何も謝ることはありません、新しい人生を祝福します!」、「あなたは将来、至福と幸運を手に入れるでしょう。幸せになって、人生を楽しんでください」という歓迎のコメントが溢れた。
また、離婚の原因が彼女の不倫と報じられたことについても、中国では「たとえ小愛が不倫をしていたとしても、それは彼女の夫が彼女に何か悪いことをしたからに違いない」という声があったほか、「小愛を悲しませる人がいるなんて」というハッシュタグも登場した。