主演ミュージカル「日本の歴史」を終えて帰宅する俳優の中井貴一(59才)は、スウェットのパンツにぴっちりとタイトなTシャツ姿で、厚みのある肉体をくっきり浮き立たせていた。7月のある日。いつだって、昔から何一つ変わらない、少しの乱れもない横分けの髪型。そして、いつもフォーマルな服装のイメージが強い中井だが、予想外のラフな格好で、これまた予想外な肉体をのぞかせた。
9月に還暦を迎えるが、2年前のネットメディアのインタビューでは「この歳になったからこそ、今からもういっぺん、エンジンをかけていかないといけない」と発言。週3回のスポーツジムでの筋力トレーニングや水泳を日課にしていることを明かして「元気で80才まで仕事ができるようにを目指していますね」(『OurAge』2019年8月配信)と話していた。
中井を知るある映画製作会社の幹部も「彼ほど私生活がまじめな方はいません。若いころから、派手に飲み歩いたりもせずに、炭水化物の過剰摂取に気を付けたりと、食生活にも気を付けられていることは有名です」と話す。
昭和の戦後の大ヒット映画「君の名は」の主演だった名優・佐田啓二(享年37)の忘れ形見として、恥じない生き方を心がけてきた。デビューから40年間。評判を落とすようなスキャンダルは皆無で、着実にキャリアを積んで数々の名作を残し、昨年には紫綬褒章まで授かった。
まさに芸能界屈指の模範生。そんなイメージの良さもあり、6月にはPGF生命(プルデンシャル・ジブラルタ・ファイナンシャル)が、インターネットリサーチをした「2021年の還暦人に関する調査」では、「還暦に見えないくらい容姿が若いと思う同年代の有名人」ランキングで哀川翔に次ぐ第2位に。そして、「友達になりたいと思う同年代の有名人」ランキングでは、ぶっちぎりの第1位に輝いた。