「慌ただしくて用意する時間がない」「朝はまだ食欲がわかない」──そんな理由で朝食を摂らない人に加え、近年の“プチ断食ブーム”により、意識的に朝食を抜く人も増えている。しかし、食と健康の専門家たちは一様に「朝食抜き」の弊害を口にする。
「文部科学省が全国の小・中学生を対象に行った調査によると、朝食を食べる生徒の方が学力テストの点数が高い傾向にあることがわかりました。スポーツ庁の調査でも、朝食を毎日食べる生徒の方が体力テストの総合点が高いと報告されています」(内科医の工藤孝文さん)
朝食でエネルギーを補給しなければ、頭も体も働かないのは、大人も同じ。田中病院院長の田中優子さんも声をそろえる。
「朝食は体内時計をリセットし、その日一日を始めるスイッチを押してくれる大切なもの。 健康な体をつくるいちばんの近道は、朝食の質をよくすることです」
それでは、どんな食品を取り入れれば質の高い朝食になるのか。最強の一品を取材した。