芸能

剛力彩芽が独立後初主演の『彼女のウラ世界』 謎めいた存在感を十分に発揮

復縁したら、月に行く?

公私ともにリスタート

 ものごとには多面性がある、そう実感させられる夏である。五輪しかり、ワクチンしかり。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が指摘した。

 * * *
 ZOZO創業者・前澤友作氏との熱愛で注目を集め、芸能界からのおせっかいな助言も無視してつっ走った。その当時老舗プロダクション・オスカーの所属だったけれど周囲からのプレッシャーにも影響されることなく我が道を貫いた。言ってみればアッパレ。

 一時は前澤氏の宇宙旅行にまで同行しそうな勢いだった剛力彩芽さんですが、今は地球に留まる判断をしたもよう。恋人とは一度復縁したけれど今年3月話し合いの末、2度目の別れを剛力さん自ら告げたとか。

 そしていよいよ新たな一歩へ。オスカーも退社し個人事務所を設立。独立後、初のドラマ主演に臨んでいます。『彼女のウラ世界』(フジテレビ系月曜深夜0:25 FOD・ひかりTVでも配信中)で剛力さんはヒロインの近藤明子役を演じ、奇妙で謎めいた存在感を存分に発揮しています。

 その物語は……テレビディレクター・西村敏郎(三浦貴大)とマッチングアプリで知り合った近藤明子(剛力)。

 3年付き合った明子にプロポーズした敏郎だが、翌日明子は忽然と姿を消す。「僕は、彼女のことをなにも知らなかった」と焦る敏郎。彼女の残した服や鞄、インスタグラムなどから情報をかき集めようと試み足跡を追っていくと、見えなかった彼女のもう一つの姿が見えてくる。なぜ婚約指輪を置いて去ったのか? なぜ正体を隠していたのか? やがて追う側の男の本性も顕わになってきて……。というスリリングな構成。

 剛力さん演じる明子は、一見すると素朴で男を陰で支える慎ましやかな女性。しかし、ちょっと何を考えているのかわからない、本音が見えないところがあってその謎めいた雰囲気も剛力さんにぴったり。

共演者同士で見つめ合う

ロケ現場で見つめ合う三浦貴大と剛力彩芽

 喜怒哀楽の表情を極端には出さないクールさ。そもそも剛力さんは手足が長くモデル系体型。女性性をアピールするグラマラスとは対照的な、いわば中性的魅力があって、見方によっては個性的爬虫類系。フラットで体温低そうだけれど、実は秘めたる生命力と意志があり芯がある。

 振り返れば、年上経営者との熱愛から老舗事務所対策までみな自分軸で対処してきた。なかなか若い女優には難しいことでしょう。自身のインスタで前澤氏との交際中に「役者としてプライベートを見せることがどうなのか、という考えもありますが、自分の身の周りに起こる出来事は自分のお芝居とも表裏一体で、人間的な成長にとっても大切な要素です」(2018年7月22日)とまで言い切った女優魂もある。その剛力さんの完全フリー後初主演作に注目ですが、物語の「構成」がまたまたユニークです。

関連記事

トピックス

ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・最上あいさんが刺傷され亡くなった(左・Xより)
《生々しい裁判記録》「3万円返済後に連絡が取れなくなった」女性ライバー“最上あい”さん(22)と高野健一容疑者の出会いから金銭トラブルまでの全真相【高田馬場刺殺事件】
NEWSポストセブン
体調不良を理由に休養することになったダウンタウンの浜田雅功
《働きづめだった浜田雅功》限界だと見かねた周囲からの“強制”で休養決断か「松本人志が活動再開したときに、フル回転で働きたいからこそ」いましかないタイミング
女性セブン
亀井京子アナが福祉業界にチャレンジ
亀井京子アナが語った「社会福祉業界への新たなチャレンジ」子育てに区切りで気づいた“自分の原点”、過去には「テレ東再就職プラン」も
NEWSポストセブン
渡米した小室圭氏(右)と眞子さん(写真/共同通信社)
「さすがにゆったりすぎる…」眞子さんが小室圭さんとの買い物で着ていたロングコートは5万6000円の北欧の高級ブランド「通販で間違えて買った」可能性
NEWSポストセブン
2023年12月に亡くなった八代亜紀さん
《没後1年のトラブル勃発》八代亜紀さん、“私的写真”が許可なく流出する危機 追悼CDの特典として頒布予告、手がけるレコード会社を直撃
女性セブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・最上あいさんが刺傷され亡くなった(左・知人提供)
「顔中血まみれ、白目で、あまりに酷くて…」女性ライバー“最上あい”さん(22)の“事件動画”の目撃証言と“金銭トラブル”の判決記録【東京・高田馬場で刺殺事件】
NEWSポストセブン
おもてなし計画を立てる大谷翔平(写真/アフロ)
【メジャー開幕戦】大谷翔平、日本凱旋でチームメートをおもてなし計画 選手の家族も参加する“チームディナー”に懇意にしているシェフを招へいか、おすすめスポットのアドバイスも
女性セブン
今も多くの人々の心に刻まれているテレサ・テンさん
【没後30年・秘話発掘】「永遠の憧れ」テレサ・テンさん 小林幸子、片岡鶴太郎らが語った「彼女だけの歌声」「今も歌い継がれる理由」
週刊ポスト
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・最上あいさんが刺傷され亡くなった(右・知人提供)
《女性ライバー“最上あい”刺殺》「200万円を超える額を貸している」「消費者金融から借金した」高野健一容疑者(42)が供述する被害者・佐藤愛里さん(22)との“金銭トラブル”
NEWSポストセブン
4月クールドラマでも主演を務める橋本環奈
橋本環奈、パワハラ報道で考えるマネジャーのあり方 令和の今こそ知っておきたい、松田聖子のブレイクを支えた事務所社長が実践した「個性は周りが育てる」の考え
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・最上あいさんが刺傷され心肺停止となる事件が起きた(左・Xより)
生配信中に刺された女性ライバー “最上あい” さん(22)は「最高ランク・プラチナプラス」の人気者 事件前日に話した知人が証言「優しくて思いやりがある子だった」
NEWSポストセブン
49歳で出産した女優・小松みゆき
49歳で出産した女優・小松みゆき 娘が、母の若い時の写真集を見たいと言い出したら…?「いいよ、と見せます」
NEWSポストセブン