◆蛇を見つけたら
ハチに続いて死亡事故が多い蛇。「蛇の攻撃範囲は体長の3分の2程度で、ジャンプもしません。日本に棲む毒蛇のマムシの体長は40~60㎝、ヤマカガシは70~120cm、沖縄のハブは1~2mなので、計算上1.5m以上離れていればかまれません。
◆毒蛇にかまれたら
毒蛇にかまれると基本的に入院が必要になる。
「蛇から離れた後、時計や指輪などの身体を締め付けるものを外すこと。大きく腫れて取れなくなって締めつけられ、組織障害を起こす可能性があるからです。その後、すぐに救急車を呼んで病院に行きましょう。毒蛇の種類や体質ですぐには症状が出ないケースもある。安易な自己判断はせず、一刻も早く病院へ」
◆熊と目が合ったら
6月に北海道・札幌市の住宅街で熊が4人を襲うなど、目撃情報や事件が絶えないが、もし熊に遭遇したら、慌てて逃げるなど俊敏な動きはNG。目をそらさず、後ずさりしながら離れること。
「近づいて来るようであれば、食べ物や荷物を落とすなどして興味をそらし、そのすきに逃げましょう。その際も、背中を見せずに後ずさりし、視界に入らなくなったら急いでその場を離れて」
◆海でクラゲに刺されたら
海水浴シーズンになると被害が増えるクラゲ。触手に毒を発射する小さな針のようなものを持ち、これに触れると刺されてしまう。
「刺されたらすぐに陸に上がり、基本的には海水を患部にかけながらやさしく洗う。肌に触手の一部が残っている場合、抜こうとして手を刺さないように注意が必要です」
クラゲの毒もアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があるので、心配な場合は病院へ。
取材・文/山下和恵 イラスト/田中斉
※女性セブン2021年8月12日号