東京五輪では4位に終わったが、「史上最強」といわれた男子サッカー日本代表において、技術面、精神面、そして性格も含めて“別格”なのが久保建英(20才)だ。
「次のパリ五輪にも出場資格があるほどの若さですが、それを感じさせないぐらいチームに溶け込んでいる。むしろ中心人物です」(サッカーライター)
神奈川県出身の久保は、10才でスペインの名門バルセロナに見いだされ、海を渡った逸材。その後、チーム事情により13才で帰国しJリーグのユースチームに所属。15才5か月でJリーグデビューすると、瞬く間にリーグを代表する選手に成長し、18才で再びスペインへと戻った。
「バルセロナのライバル、レアル・マドリード(レアル)と年俸2億4000万円で契約し、世界的なニュースになりました。いまや久保選手は日本代表のエース格。彼の武器は物怖じしない精神力とコミュニケーション能力ですが、それは今回の五輪チームでも発揮されています」(前出・サッカーライター)
7月28日のフランス代表との試合後。得点を決めインタビュー会場に意気揚々とやってきた久保は「下(シューズ)映さないでもらっていいですか? スポンサー的にまずいんで」と、足元を映さないようカメラマンに要求。そばにいた主将の吉田麻也(32才)が、「絶対、足映らないよ」と冷静に突っ込むと、すかさず吉田の方を向いて「おれ、スタイルいいから!」と言い放った。
12才も年上の吉田に軽口を叩く久保に、視聴者は面食らったことだろう。サッカーはピッチ上では上下関係がなく、年上の選手にタメ口を使うことが許されているといわれるが、久保の場合、ピッチ外でも態度は変わらない。
「久保選手はSNSでほかの選手と交流を図っていますが、年上の選手に完全にタメ口です(笑い)。マウンティングもお手の物で、スペインの同僚選手のインスタライブに出るときには“おれよりフォロワーが少ない彼のためにライブに出てあげるよ”と、笑いながら言うんです。
レアルは世界中からスター選手が集まり、銀河系軍団と称されますが、その練習の中でも腕を組んでふんぞり返っていたのが久保選手でした。とにかく態度のデカさもワールドクラス(笑い)」(スポーツ紙サッカー担当記者)