ヌードモデルでありながら、さまざまなテーマを持った撮影を企画しシャッターも切る七菜乃──その魅惑的な眼差しや滑らかな身体は、撮る者を惹き付ける。今回、モデル名の名付け親である写真家の村田兼一氏が、七菜乃の魅力を語ってくれた。
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七菜乃さんがモデルデビューした頃からの付き合いで、モデル名も付けさせていただいた。喋り方から、彼女が名乗る時に舌を噛みそうな名前にしたのだが、今ではしっかりと弁も立つ。
七菜乃さんをモデルにすると、写真が何故か一段上質なものになる。それは彼女の持つ独自の美と美意識の所以なのだろう。何故なら写真家でもある彼女の撮るモデルを見ても、一段上質なものに表現されるからだ。
そして彼女が撮影される側になった時には、自らを客体化し写真家のポージングを自らの意思の如く決めてくれる。これって最高ではないか。
【プロフィール】
七菜乃(なななの)/ヌードモデル、女体愛好家、写真家。ヌード写真の被写体としてモデルを務める一方、自らカメラを持ってセルフポートレートや他の女体を撮影した作品もアート界で高く評価されている。週刊ポストデジタル写真集『すべての女体は美しい』(撮影/中村昇)のほか、『写真家・七菜乃 女体48人ヌード撮影会』も好評発売中。
★写真集『肌に降る七星』(アトリエサード)が8月に発売。写真集出版を記念した写真展が10月5~24日に東京・神保町画廊にて開催(会期中無休、13~19時)。
撮影/珠かな子
※週刊ポスト2021年8月20日号