大会が1年延期になった。無観客の会場に声援は響かなかった。それでも日本選手団は史上最多、58個のメダルを勝ち獲った。テレビのハイライト映像では見逃した、アスリートたちの汗と涙の結晶が、ここにある──。雑誌カメラマンが捉えた日本人メダリスト114人の姿を振り返ろう。
●競泳 大橋悠依
【金】女子400メートル個人メドレー、【金】女子200メートル個人メドレー
日本記録を持つ競泳女子のエース。夏季大会で2つの金メダルを獲得したのは日本の女子選手では初の快挙。
●野球【金】
正式種目としては初の金メダル獲得。5戦全勝の負け知らずで、日本野球界の悲願を自国開催の晴れ舞台で成し遂げた。
●ソフトボール【金】
「上野の413球」で初戴冠した北京大会から13年。再び米国との決勝のマウンドに立った上野の好投で連覇を果たした。
●ゴルフ
【銀】女子個人 稲見萌寧
ゴルフは前回大会で112年ぶりに正式競技に復帰。日本勢初メダルは22歳ツアー7勝の女子プロがもたらした。
●アーチェリー
【銅】男子団体 武藤弘樹、河田悠希、古川高晴
【銅】男子個人 古川高晴
準決勝で韓国にシュートオフ(延長戦)で惜敗したが、3位決定戦でオランダをシュートオフで下した。男子団体としては初のメダル獲得だ。