いつの時代も嫁と姑が仲が悪い……というのは昔話。いまは、多くに嫁と姑が仲良く暮らしているという。料理愛好家の平野レミさんには、ミュージシャンの長男・唱(45才)の妻である女優の上野樹里(35才)、次男・率(42才)の妻である料理家・食育インストラクターの和田明日香(34才)という2人の嫁がいるが、ともに良好な関係を築いている。
嫁の家では嫁のやり方に従う。決して、自分の考えを押しつけないというのを、レミさんは自然と実践している。自分と違う意見でも受け入れる柔軟さを持っているからだろう。また、嫁の言動に干渉もしないという。レミさんはこう話す。
「アーちゃん(和田明日香)は結婚当初、レタスとキャベツの区別がつかないくらい、料理が苦手だったの。それを聞いて青ざめたけどね、料理の勉強をしていると聞いて、黙って見守ることにしたの。内心、質問がくるのを心待ちにしていたのよね。でも、一向に連絡がこないの。後から聞いたら、何もわからないから質問のしようがなかったんだって(笑い)。結局アーちゃんは、私の手を借りずに、自分で勉強してどんどん上達して、いまや立派な食育インストラクターよ。すごいでしょ!」(以下同)
嫁も、自分の考えを尊重し、見守ってくれる姑との関係を居心地よく思っているのだろう。次男の妻は使用後すぐに調理道具を洗う習慣があるが、レミさんがそうしなくても、何も言わない。「そういう人だから」と受け入れてくれているのだという。
さらに、レミさんが“アポなし”で家を訪問しても、2人とも気負わず迎えてくれるという。家が散らかっていたとしても、お互いに気にしない。
「だって自然体がいちばんだもん! 生活しているんだから、むしろ散らかっている方が温かい感じがするわよね。まあ、私の場合、そもそも散らかっていることに気がつかないんだけど(笑い)」
レミさんと2組の息子夫婦は、たびたび一緒に食事をしたり、ちょっとしたプレゼントを届け合ったりする。しかし、お互いに干渉はせず、絶妙な距離感を保っているのがわかる。
それにしても、嫁の言動で気になる点は、本当に何もないのだろうか?
「嫁のアラ探しなんてしている暇がないのよ。息子たちのことだってそう。忙しく過ごしているから、みんなが何をしていようがまったく気にならないの。そもそも、私が好き勝手に産んだ息子たちを、お嫁さんたちが選んで結婚してくれたんだから、自由に楽しくやってもらえばいいわ」